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2017年8月1日火曜日

全ての道は『空気投げ』に通ず

この夏の練習テーマを『背負い投げ』にしてから新しい感覚が出てきた。
大きなきっかけになったのは、内村直也先生の背負い投げDVDをみたことだ。
内村先生はDVDの冒頭で、背負い投げは手技に分類されるが捨て身技の感覚で投げている旨の発言をされている。
この一言を聞いて、背負い投げで目指すべき感覚が浮かび上がってきた。

「そうか、ロックして落っこちればいいのか。」

こう思えるようになったのだ。
動きの中で技を出せる感覚が強くなってきた。
何をすべきか、背負い投げの手順を投げるところから、
逆に追うと全ての手順において目的が明確になってくる。
・相手を小さな力で投げるため落下の力を使う
・相手と一緒に落ちるためにロックする
・相手の上腕部をロックするために体を回転させる
・回転するスペースを空けるために相手を引き出す

大きな手順の目的がわかるとそこに繋がる細かい動作の目的もはっきりする。
・大きく引き出すために小指を上げる
・大きく引き出すために後ろ回り捌きで回転する
・回転で加速するため、手足を中心に集める
・強くロックするため上腕から脇下に肘を差し込む
・強くロックするため差し込んだら脇を搾る
・大きく落下させるため、頭を先に下げない
・大きく落下させるため、正座に近い落下姿勢をとる
・相手と回転するため、片側の足は小指側の甲を着ける

さらに続く。細かい動作を変える目的で取り組むと動きの質が変わる。
・引き出す時の気配を無くすため『屏風座り』で腰を落とす
・大きく相手を動かすため『謙譲の美徳』で相手を動かす
・回転の滞りを無くすため『円月抜き』で回る
・ギリギリまで落下を継続させるため『浮木之腿』で接地する

まだ続く。動きの質を変えるには身体を変えなければならない。
・股関節から全身を連動させて動くための『股割り』トレーニング
・深く腰を落とした状態でも動けるための『腰割り』トレーニング
・安定した接地をキープするための『趾(あしゆび)』トレーニング
・骨の位置を把握するための『深部感覚』トレーニング

もちろん柔道の練習メニューの目的も明確になってくる。
・相手を引き付ける力をつけるための『絞り』トレーニング
・背中を連動して使うための『すり上げ式腕立て』トレーニング
・背中を連動して使うための『鰐歩き』トレーニング
・しゃがむ力をつけるための『スクワット』トレーニング
・等々

全ては背負い投げに繋がっている。

しかし私の場合は、背負い投げの研究は空気投げ研究の一環として取り組んでいるから、こうも言えるのだ。

「全ての道は空気投げに通ず」



2017年7月30日日曜日

柔道練習109回目『相手をロックする背負い投げ』

前半にやった子供たちとの寝技練習で体力の大半を使ってしまった。

ちなみに練習したのは『腹包み』。
お手本の受けで何度か受けたが、このおさえこみはガッチリ決まるとお腹に絞め技を受けているようで、抵抗出来ない。
苦しかった。


個人的にこの夏のテーマは『背負い投げ』。
打ち込みでは相手をロックする点に注意して取り組んだ。


2017年7月26日水曜日

甲野先生と女子サッカーのM選手

久しぶりに参加出来た東京武道館での甲野先生の講習会。

私にしては珍しく、かなり早めに会場についたのだが、いつも直前に来られている甲野先生がすでに数名と稽古されていた。
『田島さん、着替えてきてください。』
と私に気づいた先生から声をかけられた。

稽古されていたのは女子サッカー選手(Mさん)だった。

Mさんと先生とのやり取りは面白く、見ごたえがあった。
具体的には、高いボールの競り合いや、キープされているボール奪う、向かい合う相手をすり抜ける、ユニフォームを掴まれた場面での対処を紹介されていた。

講習会はいつも通り始まったが、先生がMさんに私を紹介してくださった事もあって、Mさんが新しい動きを先生から仕入れては私に確認しにくるという流れが出来ていた。
動きの確認のための相手もさせてもらったが、のみ込みが早く、ボールキープの場面では『謙譲の美徳』と『浮木之腿』を使ったMさんに吹っ飛ばされてしまった。
Mさんの取材で同行されていた方が、私の(先生の技の)翻訳がわかりやすいとほめてくださったが、わかりやすいと言うことは、わからない部分の情報が抜けてしまっているとも言える。
私のレベルでわかる範囲だけしか教えられないのだとお伝えした。

サッカーの上達が目的だけれども、甲野先生からサッカーを学びに来たわけではない。
動きの選択肢を拡げるため、未知の動きに触れるために来たのだ。
Mさんはこのあたりもよく考えられていて、動きを学ぶことと、それをサッカーにどう活かすかは別の話で、先生から得られるのは前者だと意識されていた。
Mさんのサッカーに対する真摯な姿勢に、こちらの姿勢が正される思いがした。

稽古とは関係ないが、稽古の後に先生とMさんらとの食事で、わたしがビールとかき氷を注文したのが、Mさんのツボにハマったようだった。

応援する選手が増えた。
これからの活躍が楽しみです。