粘り腰@千代田武術研究会

ちょっと日記が遅くなりましたが、先日の千代田武術研究会の話。
この日は骨盤おこしセミナーからのはしご。
実に贅沢な一日でこの日を心待ちにしていた。

これについては家で姫を見てくれる妻に感謝するしかない。
何と言っても、姫誕生前よりも稽古に行く回数が増えているし(^_^;)


中村先生をはじめ、骨盤おこしセミナーに参加した数名で千代田に向かう。
実は道順があやふやだったのですが、Sさんが詳しかったのですごく助かった。


今回の目的は、
1.骨盤おこしセミナー(@恵比寿含む)で変化した『目』で先生の動きをみる。

2.骨盤おこしを含む万全の状態で先生の技を受けるとどうなるかを体験する。

3.それから、普段お会い出来ない稽古人の方々との稽古も!
の3つ。

1.先生を見る。
体術にみる先生の動きは、常に骨盤がおきているわけでも胸を出しているわけでもないようだ。
細かく、大きく常に調整をしながら身体が動いているように見えた。
動きの中で骨盤をおこしたり、胸を出したり。
腹圧は確認出来なかったが、お腹を自在に動かしてイタリア『真実の口』の如く
手を飲み込まれた事があるので自由度はかなりのものだろうと思う。

剣術のほうは、まさに”目にも止まらぬ”速さ。
全然動きが見えません。
この日受けを取っていたE木さんや松田さんの動きは、
見る限りかなり速くて『ひょっとしたら捌けるかも。』と思って見ていた。
しかし、この二人からしても驚きの速さだったようでした。
これは暫く見えるようにはならないか。


2.技を受ける
この日は周りの方と稽古をしていてあまり先生の技を受ける機会がなかったが、
『直入り身』と『浪之下』を受ける事が出来た。
『直入り身』は、
・数メートル飛ばされたり
・飛ばされないが懐に入られ顔をペシペシされたり
と受ける人によって、違った結果になりやすい技なので、
今の自分が受けるとどうなるか興味があった。
以前受けた時は数メートル飛ばされたが、果たして。

骨盤をおこして立ち、手を払うタイミングで『踵を踏む』。

すると接触した時の姿勢のまま浮かされ、少し後ろに運ばれた後、
やはり姿勢が変わらずに着地という『受け』になった。
感触はフォークリフトで丁寧に運ばれたようで気持ちがいい。
これは受けにも工夫のしがいがありそうです。

『浪之下』は東京武道館の時より捕え所がなくなっていた。
先生曰く『出来る気もしないが、出来ない気もしない。』
もともと捕え所なんてなかったので、要するに『わかる気がしない』です。


3.稽古
千代田はこれが楽しみになりつつあります。

E木さん、H川くん、Sさんと。
E木さんと言えば『榎木崩し』。
ちなみに命名は中島先生ですが、この日H川くんが技の名前を聞いたところ特に名前が無いことが正式に判明しました。
前回に続いて今回もリクエスト。
骨盤おこし&ふわっとした感じで受けてみる事に。
肩から背中をなで下ろす動きで相手を崩すこの技、前回は見事に崩されたのですが、
今回はなんと、崩されませんでした!
『いい腰してますね。』とはE木さんの言葉。
骨盤おこし稽古人の一人であるH川くんも崩されなかったが、崩れなくて一番驚いていたのは本人達だったかも。
しかし2人はこの後『榎木崩し、腰ロックバージョン』で見事に崩されるのでした。
一緒に稽古したSさんは、ことごとく技を受けきっていて凄かった。


T賀さんと。
T賀さんといえば(私の中では)『一畳相撲』。
この日、T賀さんは仕事の関係で時間差で到着。
甲野先生の輪から離れたところを狙って、『一畳相撲』をお願いした。
前回T賀さんに教えて頂いた『重心を落とす』に、『骨盤おこし』+『脱力』で挑む。

始まってみると、T賀さんの前進力というか突進力が強烈で、受け止めるので精一杯。
とにかく自分の姿勢が崩れないように、重心が浮かされないようにしながら耐える。耐える。耐える。
しかし、自身の体勢を整えるうちに徐々に後ろに下がってしまい、一畳相撲の土俵が一畳だとすれば
とっくに押し出しで負け。
それでもしつこく何度かやらせて頂いて、自分の腰に粘りが出てきていることが実感出来ました。
T賀さんには、この後また仕事に戻る予定だったにも関わらず、たくさん付き合って頂いてしまった。
ここで私はヘトヘト。
腕がパンパンだったということは、T賀さんの指摘とおり後半は重心があがってしまったのだろう。
腕力を使い出すと、重心を下げたままにしておくのは難しくなってしまう。

この後、綾瀬でよく会うTさんや、J会のNさんともお相手して頂いて課題がはっきりしてきた。
課題は攻めですね。中心を取るとか、中心を隠すとかその辺りの感覚が無いようです。
で、さっそく稽古後のファミレスで中島先生にこの話をしたら、『攻めは「井桁」ですよ。』とのアドバイスを頂いた。
もっと胸を出せるようにならないと、『井桁』にならないなー。
積極的に攻められるようになるのは、もう少し先になりそうです。
他にも呼吸とか上半身の力みとか課題が見つかりました。

H川くんと。
甲野先生の『斬り落とし』を見ていると、相手の崩れるのにしたがって関節がきれいに畳まれていくようだった。
さっそくH川くんに真似バージョンを受けてもらうと悪くない感じ。
特に股関節をきれいに畳むと良いみたい。背中は丸めない。
そう言えば『斬り落とし』って今まで出来なかったような、、、


他にもIさんと『手を上げる』とか、Kさんの『前受け身を見る』とか。
K津さんと中村先生に『開脚』を見てもらうとか。


何と皆さまのおかげで大変充実した時間を過ごすことが出来ました。
一緒に稽古してくれた皆さま、ありがとうございました!

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