システマ黒

北川さんが講師をつとめたシステマセミナーの話。
先日参加した赤・青・白に続いて今回はシステマ黒。

テーマは「みんなのための戦いかた」。
「目的は生きてお家に帰ること。」
なんともシステマのシステマっぽい雰囲気の漂うスタートであった。

私は”対人で戦うとか、痛いのはやらない。”と言っていたのですが、
この日は「首の締め方」を数パターン、「関節をきめる」を数パターンやることになった。
しかしこれがシステマの不思議なところであり魅力なのですが、こんな危なそうな事を終始爽やかに楽しくこなす事が出来てしまうのである。

メニューの構成が自然に無理ないところから、(日常からは)不自然で無理のあるところまで、
気づかないうちにステップアップさせてくれるようになっていたのだろう。
「これだと頚動脈に隙間があいちゃいますね。」等といいながら首を絞めたなんて文章は、
その場にいなかった人には異様な感じに読めるかもしれない。

でも実際に初参加の方や女性を含めた参加者が最後まで楽しく過ごせたのだ。
振り返ってみても不思議だけど楽しかったから仕方ない。


この日やったのは色々な崩し方や、関節のきめ方、首の絞め方などなど。
特に面白かったのは複数人に制された状態からの逃れ方で、
「リラックスして身体を真っ直ぐにすると相手が崩れる。」というもの。
例えば1人が肘関節をきめて、もう1人が後ろから首を絞めに来ている状態から逃れるのに、
普通は緊張して頑張ってしまうところを逆にリラックスして自分の身体を真っ直ぐに出来ると、相手の体勢が崩れ始める。
相手が少し動いたら相手の弱くなったところをついて、さらに崩しをかけるというもの。
不思議なことに2人よりも3人でおさえられた時のほうが、相手の崩れ方が激しくなる傾向があるように思えた。

最後に武器を使ったデモンストレーションを見せて頂いた。
まず日常では想定出来ない状況(ナイフvs杖など)だったけど、冷静に対処する様子はお見事でした。
こういう状況でもリラックスしないとね。


メモ
・背骨が真っ直ぐになるように。
・呼吸をとめない。
・動き続ける。
・出来ないと思ったらもっとゆっくり丁寧にやってみる。
・それでも出来なかったらもっとゆっくり。


次のシステマは、『女性が男性を痛めつける方法。』題してシステマSとシステマMです(嘘)。
なんて話をセミナー後の食事会で話したり。
始めから終わりまで楽しい一日でした。
北川さんをはじめ、一緒に参加されたみなさまありがとうございました!!

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