岡田流介護術の世界

岡田流介護術に参加した話。

これまで岡田さんの講座は自身の動機(武術的身体操作の参考にしたい)の不純さ(?)から何となく参加出来ないでいた。
今回参加を決めたのは中島先生プロデュースの【技あり企画】だったから。

そのせいなのかはわからないが、稽古でお会いする顔がたくさん。
岡田さんの講座では珍しく介護関係の方の割合がすくなかったらしい。
講座は介護技術を個別に紹介するというのではなく、
基本的な身体の使い方を見直してみようというスタンスで進められた。
同じ形に見える動きでもそれを実現する身体の使い方によって、効果が違ってくるということ。
今のやり方が悪いわけではなく、身体の使い方の方に工夫の余地があるのだという説明をされていた。

例えば手の甲側を使う効果の検証や、上体おこしでの具体的な腕の角度など。
岡田さんの説明はとても具体的。
一番効果に驚いたのは仙骨と腰椎をまっすぐにすると腰が反らない分、丈夫になるというもの。
これは武術稽古でも試してみたい場面がいくつも浮かんでくるほど強力な効果(両肩に大人二人をぶら下げて歩き回ることが出来る)がみられた。
しかもこれは宴会芸にも使えるという代物!うずうずします(笑)


相手を持ち上げる動きでのポイントはなるべく相手に密着すること。
岡田さんのお手本はここまで近づくか!?というほどぴったり密着していた。
甲野先生の言葉で言うところの「重さを着てしまう」というものでしょうか。
ここまでになると身体全体が使える状態になっている必要があるので、誰でもすぐにできる動きではない。
身体が出来ていないと密着しようにもそういう体勢がとれないのだ。
このあたりが日々の動きを見直す効果が大きく出るところだろう。

岡田さんは「今日は武術系の方が多いけど、講座の内容は介護中心ですから!」と宣言して始まったが、
気が付けば「古武術遊び」を通じて介護の動きを見直すというどちらにも嬉しい内容となっていた。
もっと早く参加しておけば良かった!!

岡田慎一郎の公式サイト
http://shinichiro-okada.com/


もう1つ講座とは別にうれしかったのが、講座後、一緒に参加されていたKさんに前受け身のコツを教わったこと。
肩胛骨を下げると骨盤がおきる。この姿勢を保ったまま前受け身をすると柔らかく出来る。というもの。
聞いたその場で受け身に変化が!
柔らか受け身に一歩近づいた!!
高知行きの置きみやげ、しっかり頂きました!!

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