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2010年12月29日水曜日

サンタさん登場@半身動作研究会

Kサンタさんに上原清吉先生のDVDをいただいた。
これでわたしも達人になれる!
面白そうなのです。楽しみ。

やりたい稽古を忘れないようにtwitterでつぶやきながら参加した恵比寿稽古の話。

ちょっと早めにきて抜刀、納刀をこっそり練習。
受け身、股割りをやっていると時間になって中島先生の稽古開始。

しかし、この日は自分が試したい事がたくさんあったのでAさんに声をかけて色々受けていただく。
■肘を極める形になる崩し技。
相手の手を持ち、持つが引っ張らない。
膝を抜かず、尻餅をつかず、自分の足を自分に引き寄せるようにしながら足首と膝を曲げる。
相手にずーっと重みがかかる。
稽古後、Rさんに受けていただいたところ全く崩れなかった。聞くと最近骨盤が起きてきたそうな。
丈夫な構造って大事ですね。


■浪之下とある形崩し
浪之下で脇に肩を入れられた形。
下げるのは至難だが、鳥が飛ぶときにしまう足のように腕の形を変化させると、相手を丸ごと運ぶことが出来る。
やってみると何とも単純な感じがするのだけれど、受けてみるといつのまにやら崩されているという不思議な感覚になる技。
受け側にとって摩訶不思議な技には、種も仕掛けもあるんだという一例。


■虎拉ぎ(とらひしぎ)
後ろ両手持たせからの脱出。
虎拉ぎとは、とある特別な手の内のこと。
手の形を変えるだけで、身体全体の動きに変化が出てくる。
後ろ両足持たせからの脱出。
手の内で変化するのは腕だけではない。足まで繋がっているのだ。
自分の身体を観察すると手の内の変化とともに足まで繋がる感じがわかってくる。
この手の内にすると足をバタバタさせるだけで相手は持っていられなくなる。


■柔道返し技
背負い投げを返す。
大外刈りを返す。
足払いを返す。
小内刈りを返す。
太刀取りの体捌きで数センチずれるだけ。後はオーバーハングで接触すると効果が増す。
Hさんに受けてもらったときはわざと力んでもらわないと効果が出なかった。


■受け
Hさんの受けを取っていると、急に自分の受け方が変わった。
さんの気づきの検証中だったので、急に受けが変わっては邪魔になってしまうのだけれど、
さんの動きに導かれるように変わってしまったという感じで自分でも変な感じだった。
肘から先を道具のように扱うことで、前腕を力ませずに動くというもの。
思わぬクリスマスプレゼントをいただいた形になった。
この感覚は大事にしておこう。


O田さんやらM田さんがいらしていたので色々教わりたかったけど、自分のやりたい稽古と相手してくださった方のやりたい稽古をやっていたらあっと言う間に時間になってしまった。
今年の恵比寿はこれでおしまい。
1年間お世話になりました!!

皮膚の稽古@半身動作研究会

先週、皮膚の稽古に遅れて飛び入り参加。

最後にまとめで言われたとおり、皮膚をテーマにした稽古での要点は「接触面の状態を変えない。」ということ。
色々なメニューで接触面の圧を変えないということをやることで、感覚を磨いていく。


■手のひら
お互い向かい合い、手のひら同士を重ねてくっつけたところから相手の手のひらをこするように動かす。
すると相手が動くので接触面の状態が変わらないようについていく。

■腕@両手とも前
手のひらが下を向くように小さく前へならへをしてもらい、差し出された手の腕の部分に下から手のひらで触れる。
皮膚の水平方向(相手の肘の方向)にこするように手のひらを前へ動かす。
すると相手が動くので接触面の状態が変わらないようについていく。

■腕@互い違い
上と同じ状態から、片方の手を後ろへ、もう片方は前へ動かす。
動かす方向は、皮膚の水平方向(相手の肘、自分の肘の方向)にこするように手のひらを前へ動かす。
すると相手が動くので接触面の状態が変わらないように両手ともついていく。


ポイント
・手のひらだけを出すこと
・身体が前にでないこと
・背中が力まないこと
・肩が力まないこと
・肘が力まないこと
・指先から意識を抜かないこと(肘が力む)
・身体が捻れないこと(互い違いの時)


■ほっぺたを触る
合気上げのような形、座りで両手を膝に乗せ、上から押さえつけてもらう。
指先で自分のほっぺたに触りに行くと相手は押さえていられなくなる。
この時の相手との接触面に注目すると、ぶつかりが無い状態のままである。


■なんでも
たとえ皮膚の稽古でやったメニューではなくても、
技がうまくいっているときの相手との接触面の状態はかわらない。
色々な形で技を試してみる。
抵抗無く相手が崩れるとき、接触面の圧は変わらない。


同じ技でも理解の切り口を変えると違った技のように思えたり。同じ技のように思えたり。新たな発見があったりと面白い。
・皮膚、離陸、骨、姿勢、中心、軸、重心移動、イメージ・・・

2010年12月19日日曜日

井桁術理の発見@技で振り返る松聲館の歴史

甲章研究室企画「技で振り返る松聲館の歴史」の第3回に参加。
第1回からゆっくりと振り返っているので、この日『井桁術理』に辿り着くまでじっくり進んできた。

甲野先生が永野順一氏との稽古を通じて、井桁術理を発見されたという話は著書でも紹介されているし、甲野先生のお話でも聞いていた。
この日聞いた話はちょっと違う、稽古人にとってはとても参考にしたい話。

「ちょっと今のは捻れない方がこちらが崩れる感じがしますね。」
「さっきより、こっちのほうが良さそうです。」

このようなやりとりを甲野先生と永野氏はされていたようなのである(中島先生も後から聞いた話)。
そのうち、捻らないほうが良いんだということになって、井桁術理が誕生したとのこと。

このときの千代田稽古会が(参加者にとって)かなり衝撃的だったらしい。
前回まで『無拍子打ち』などの技を説明していた甲野先生が突然、これまでの技は無かったことにして『井桁』一色になってしまったのだ。
これが『井桁ショック』というものだったのかは聞いていないが、相当なショックを受けた人は少なくないはず。

■井桁前
「虎落(もがり)」
足を90度の角度以上に捻った位置に置き、
身体をもう捻れないところまで捻った状態で動く。
今とはまったく違うように思えるが、これ以上は捻らない(捻れない)という意味では捻らずに動く。
なるほどな解釈。
捻りっぱなしで動くのだから、捻りながら動くのとは違うだろう。


■柾目返し、正面の斬り
井桁発見直後はこの2つばかりやっていたそうな。
今思えばという話だったと思うが、『井桁』の動きとはフレーム構造の平行四辺形がつぶれる動きではなく、
多層構造の立方体が平行四辺形にずれながら動くというものなのだそう。
それにしても、稽古がこの2つだけとは地味である。
この時期に参加していなくて良かった(笑)
柾目返しでは手は前へ、軸が上へ。
正面の斬り、当初は手は何もせず、半身を差し込む正面の斬り飛ばし。身体の井桁構造。
そのうち手刀を立てて腕で崩す正面の斬りへ。こちらは腕の井桁構造。


■正中面、中心軸
井桁を考える上で中心という考え方は重要度を増してくる。
稽古の段階としては正面で相手と中心をあわせるところから。
このとき正中面という概念で自分の中心を左右に分けるような面を意識する。


■正中面を引っ込める
正中面は重要な概念だが、武術的には気配となってあらわれるもの。
理解出来たら今度はそれを消さねばならない。
正中面を引っ込めていって線になると、それが正中線。


■腕は囮
相手の中心を捉えた状態で、相手に触れると接触面の状態がどうであれ相手が崩れる。
相手が接触面に囚われてしまっていることが原因。


■胸鎖関節のずらし
「胸鎖関節のずらす」
ずれる訳は無いのですが、感覚としてはそのように使うということ。
胸をスッと楽にするのをきっかけに動くような感じか。



この日は稽古の後、同じ会場で連続して懇親会その後さらに飲食稽古会と続いた。
懇親会では股割りしながら話を聞いたり、飲食稽古会では恵比寿のように勝手な稽古や、”珍しい稽古”をしながら過ごした。

■珍しい稽古
『交差崩し』と呼ばれるクロスチョップみたいな形での正面の斬り。
片手で相手にふれる際に捻れがちな上半身を、触れない方の手でバランスを取ることで捻れないようにするという形。
詳しくは中島先生の著書『技ありの身体になる!』をご覧ください。

2010年12月14日火曜日

6%?!@池袋コミュニティカレッジ

池袋コミュニティカレッジで行われた甲野先生の講座に参加した話。 

電車窓枠からまた変化されていた。 

剣が使えれば体が使える。 
願流剣術物語の11段、21段に繋がる気づきとのこと。 

「剣は動かさない。」 
「剣は兜。鎧。」 

何度か受けをとらせていただいたが、また変化されていた。 
斬り落とし、浪之下などで相手に触れる方の手は何気なく伸ばすだけ。 
触れていない方の手を蕎麦屋の出前のように構えておく。 
それだけで威力がすごいことになっている。 
じゃあ、自分もと言って真似すれば効果があるかといえば、そうではない。 
電車窓枠の原理がわかってくれば、理解ができるのかもしれないが。 
直入り身では両手をのばす格好になるので、膝のあたりでやるのだそう(何をやるのだ?!) 
見た目にいえるのは肩があがらないように、相手にとらわれないようにただ自然に手を伸ばす。 


■上体起こし 
介護系の動きにはあまり興味が持てていなかったのだけれど、 
この日は剣術の気づきをもとにした説明をされていて、とても気になったので「何か、ご希望があれば。」のタイミングで珍しく介護系の技である上体起こしを選んでリクエスト。 
解説を受けながら何度も受けさせていただいた。 
剣術の気づきをもとにした説明では、 
「真上に持ち上げるでもなく、前から引っ張りあげるのでもなく、一番楽に動く弧を感じながら動く。」 
これは完全に身体で覚えたぞ。 
で、これと剣術がどう繋がるのか?という疑問だが、 
説明では自転車の車軸とタイヤを例に、車軸が動かなければ先端であるタイヤは一番速く効率的に回るというようなことをおっしゃっていた。 
剣術では剣を動かさずに自分が動くということ、上体起こしでは相手の股関節を車軸と捉えて一番回転させやすい軌道を探しながらあげるということだ。 

支点を固定したワイパー運動、ヒンジ運動は井桁のときに否定されていたはずだが、、、 
それとは違う質の動きなのだろう。しかし、説明はワイパー運動そのものに思えた。 


■ウッチーさんとの稽古 
非常に文章化するのが難しい。 
稽古は感覚であるなぁと実感。 
手をとって初めて伝わってくることの多いこと。 
この日伝わってきたのは、『過程』にある状態。 
言葉にすると何のことやらわからない。 
途中、言われた通りの状態にしてウッチーさんに触れていたら、 
自分の状態とウッチーさんの状態が混ざって揺らいでいるような何ともいえない感じになった。 
力の拮抗状態とは違う、状態の拮抗というか、何と言えばよいのか。 
ちょっと気持ち悪い感じ?! 
形を決めて止まってはいけない。 
決めた形に向かっていってはいけない。 
見た目にはある形を取っていてもそれは、過程が続いている一場面にすぎない。 
特に感じるのは”上下”の感じ。 

■6%?! 
この日紹介された気づきで全体の60%が理解できたとすると、これまでの気づきは6%ほどだったと随感録で書かれていた。 
http://www.shouseikan.com/zuikan1012.htm#3 
これはこれからの発展から目が離せない! 

2010年12月11日土曜日

呼吸@システマ

システマの4大原則の1つ『呼吸』をテーマにした北川さんのセミナー 
動きと呼吸を合わせるということを丁寧にやった。 

ストレッチ的な動作、座る・立つ・歩く動作。 
すべての動きを呼吸に従って行うのである。 

呼吸の重要性については、参加するセミナーで毎回言われていたのだけれど、つい忘れがちであった。 
今回動きのなかで終始呼吸を忘れなかったは初めてではないだろうか。 
そのせいだろうか、けっこう自分なりにいい感じで動けていたのではないかと思う(ただし、プッシュアップを除く)。 
特に相手からの攻撃を呼吸に従った動きで受けるワークでは、急に出されたキックに対しても身体が勝手に動いて柔らかく対応出来て、(これか!)と思った。 

北川さんの言葉「次の動きは決めていない。呼吸をするまで次にどう動くかは自分でもわからない。」 
かっちょええ。(自分も同じセリフが言いたい!)などと不純なことを思いながらワークに取り組んだにしては呼吸とともに動けたと思う。 

驚いたのはセミナーだけではない。 
稽古後の帰り道。 
身体の軽いこと軽いこと! 
下手なマッサージ屋に通うよりよっぽど効果がありますねコレ。 

2010年12月7日火曜日

手に体幹の力を伝える@半身動作研究会

半身動作研究会のワンテーマ講習会『手に体幹の力を伝える』に参加した。 

システマと構造動作と半身動作の入り交じった稽古。 
手に体幹の力を伝える稽古を色々と。 

壁の前に立ち、肘から曲げた両手を壁に着くようにしてもたれかかる。 
このとき、肘の骨の角度が壁と垂直になるように手をつく位置を調整する。 
この位置で感じる状態が手に重さが乗る状態である。 
筋力で支えるのではなく、骨で支える。 

続いてこれを片足、片手で同じように行う。 
片手に重さが乗る状態である。 
うまく姿勢が取れていると、腕を伸ばそうとぐっと壁を押したときに自分の重さを感じるはずである(重さが手にかかっているので壁を押しても後ろに倒れない)。 

ここから対人稽古。 
相手の肩を壁に見立てて片足立ちをする。 
ここから寄りかかった状態の姿勢はそのままにして、 
手を相手の肩から離す。 
ふつうに離したのでは前に倒れるか、後ろに戻ってしまうが、 
膝を入れていくのと、胸・頭を上に引き上げるのとで前にも倒れず、後ろにも戻らないまま手を離す。 

この状態で手を相手に触れて、伸ばすと相手が崩れる。 
垂直離陸の稽古などでもこの形で相手に触れる稽古をすることがあるが、受けた方の印象によれば片足立ちのほうが”早い”ように感じるらしい。 
前に移動する動きが内在されている為、相手に触れた途端作用するのだろうか。 

・足で触れる。 
・両手で相手を挟む。 
・掴まれた腕を動かす。 

この姿勢で動くとそれだけで技になる。 


■ことさら言われなかったけど前提の話 
上に書いたような説明を受けて、説明の通りに動いてもうまくいかないことがある。 
というより初めて聞いてやった場合、うまくいかないことがほとんど。 
うまくいかない原因は、たいていの場合「手を伸ばす動作」に「手を伸ばす以外の動作」を参加させてしまっているというもの。 
この日甲野先生の本を十数冊読まれて参加されていた方がいらっしゃったが、 
本にあった「身体全体が動作に参加する。」という説明から手を伸ばす動作に、肩、背中、足などを積極的に使うと解釈した動きになってしまってうまくいかないでいた。 

もちろん単純に腕が力む場合より相手への作用は大きくなるので私も受けていてぐらついたりするのだが、こういった力には無意識に抵抗する反応が出てしまう。 

この方からは熱心に研究されているような雰囲気を感じ、ついつい説明し過ぎてしまったかも知れない。 
私の伝えたいことはだいぶ伝わったようで、講座後にはお礼の言葉をいただいてしまった。 
途中、手応えのない動きも出来ている場面もあったので技をかける側での体感も伝わったのではないかと思う。 

私の理解の範囲内であるが、おおよそ次のようなことを説明させていただいた。 
・身体全体が参加するというのをこの稽古にあてはめると、姿勢そのもので身体全体はすでに参加しているのだから、手を伸ばす以外の動作は不要だと解釈できる。 
手を伸ばす以外に何かするとそれはもうやりすぎなのである。 
・相手へ作用させる手応えを大きくさせる工夫ではなく、結果として相手が何かされているとは気づかないように柔らかく触れる工夫がされているということ。 
積極的に身体が参加すると、相手に何かしようとしているのがまるわかりになってしまうのである。その感触は接触面の変化にあらわれる。(身体へのプッシュアップで実感していただけたようである。) 


■稽古メニュー色々 

■拳のまっすぐと肘のまっすぐを丁寧に確認 
わざと手首を曲げた状態で相手に触れておいて、拳と肘がまっすぐな状態になるように姿勢を整える。 
整えると相手に入っていけるようになるので相手が譲ってくれるぶんだけついていく。 

■片足立ち 
両手で相手を横から押す。 
押すと言われるとグイッとしたくなってしまうが、片足立ちの姿勢がとれていれば触れたら相手が動き出す感じなので実際には押した感触は残らない。 
手を伸ばすだけ。 

■浪之下 
上下方向に重さをのせる稽古。 
身体が手を追い越さないように。 

■E木崩し 
とある有名な俳優さんの名字がつく仮称で呼ばれる技。 
背中側から相手の肩に両腕をのせて相手の足裏にまっすぐ重さをかけると相手が崩れるというもの。
相手より自分が真っ直ぐじゃないとたぶんかからない。なんか苦手だ。 

■予感みたいなもの 
手に重さをのせる稽古&システマの稽古後の帰路。 
一日の稽古を脳内で振り返っていたら、ふと技にかんするある予感がした。 
上下の重心移動を相手に伝えると面白い技になりそうな予感。 
具体的な方法はひらめいていないけど、何となく感じた。 
って、まだ具体的な動きは思いついていないのですけど。 
この感じは、以前『辰巳返し』が全然出来なかった頃、出来ていないのに出来そうな予感がしていたときの感じに似ているので、半年後くらいに何か出来るようになるかも知れません。 

■偉そうに説明しておきながら自分は 
たかだた十数回のプッシュアップで筋肉痛。 
まだまだじゃぁ。 

2010年12月4日土曜日

チャレンジ!@第6回構造動作トレーニングセミナー

MATAWARIチャレンジの回は久しぶりの参加。

股割りの説明に始まり、股割りの準備運動、実践。
そしてチャレンジ!!!

この日ほど股割りをがんばった日はない。
「がんばっている。」と感じている時点で、目指す自然な動きから離れてしまっている部分もあるのだけれど、
目指していない動きをしながらも目指すべき動きを探るのと、そうと気づかずにがむしゃらに続けてしまうのでは継続した結果は異なるものになっているだろう。
私は前者でありたい。

「やる気ある人」
セミナーの後半、中村先生がチャレンジャーを募る。
「たいさんはやる気あるね。」とご指名。
企画者の中島先生を含む3名が中村先生の周りを囲み、参加者全員で股割りチャレンジ!


私は3枚重ねの座布団の上に座り、準備姿勢(開脚)をとる。
・膝に遊びがあることを確認する
・腕の位置を確認(力こぶが前に来るように。手のひらを上にした状態から腕頭関節を回内)
・手を前に着き、重心を前にかける(以前はこれが全く出来なかった!!)
・左右の重心を感じ、ほんの少しだけ左寄りになるように修正する(右に寄りがちなので注意)
・足首を背屈する(足首を足の甲の方向に曲げる)
・足首を底屈する(足首を足裏の方向に伸ばす)
・ここで前重心がキープ出来ているかをあらためて確認する(底屈するとこれも大変!!)
・足首を背屈する(足首を足の甲の方向に曲げる)
・頭、胸の位置を確認(前を向いた状態)

これで準備完了!ここから前へ。
もう1枚用意した座布団を前に押しながら倒れていく。
小指球で触れるようにしながら座布団を前へ押す。
前へ押すときに気をつけるのは、
・背屈をキープ
・足指の握りをキープ
・顔の向きをキープ(下を向かない)
・腹圧をキープ(背中を曲げない)
・止まらずに前へ

(そろそろ限界だ)と思ったところ「はい、10秒数えて。」と声がかかる。
(うをー、と思いながら頑張る。)

これを何度も繰り返した。
中村先生の「まだ出来ますか?」という聞き方もチャレンジ精神を煽られる。
家で一人でやったのでは、ここまで追い込めない。
まさしくMATAWARIチャレンジであった。

この取り組みでわかった課題は、背屈の精度と小指側の握り。
背屈では、自分では足首を曲げようとしているつもりが、伸ばす力も同時にかけてしまっている。
また、小指側の握りが甘いせいで、膝の内側に力が入りすぎてしまっている。
まったく勝手に入る力ってのは困りものだ。


■足首の堅い人
「自分で止めているひとが多い。」
自分では足首をリラックスさせておき、誰かに背屈方向に足首を曲げてもらうとわかりやすい。
曲げてもらった位置から、自分の意志で背屈しようと力を入れると背屈角度が戻ってしまうではないか。
自分で止めていたのである。

気づいてもすぐには直らない。
しかし直すにはまずは気づくことから。
いつか訪れるはずの感覚変化の瞬間を目指して、トレーニングを続けるのみだ。

参考動画1
中村先生によるMATAWARI
http://www.youtube.com/watch?v=jFyaNCkXSP0

参考動画2
名古屋で放映されたTV番組によるMATAWARIの紹介
http://www.youtube.com/watch?v=hq5c-OmnEdc

2010年12月3日金曜日

手(ティ)@沖縄古伝空手城間流 琉煌會

今回で3回目、沖縄空手城間流セミナーに参加した話。 

「最近どうですか?股割りはどうですか?」 
そうそう、城間先生は私のブログを読んで下さっているのだ。 
「大発見はないですが、ちょっとずつ変わってきています。」 
と答えたが、何かもっとおもしろい返しはなかったかと思った。 
「見て下さい。」とロールオーバーを披露しながら紹介出来るようになりたいものだ。 


前半の半分は最近の身の上話。話の後半はとっても不思議な話のはずだが、素直に受け入れている自分がいた。 
自分が理解出来る範囲、説明の出来る範囲だけが世界ではないのだ。 
そういった意味では、全然理解出来ない技の世界は不思議だらけ。今回のセミナーも楽しかった。 


テーマは「手(ティ)」 

「手(ティ)は感覚だから自分で掴むしかない。」 
「形は決まっていません。自由に動いて下さい。」 
「考えてはだめ。」 
「私がやっているのは99%が自分で身につけた、だから城之手。みなさんもご自分の手を身につけて下さい。」 
「私は格好いい動きは出来ません。やりたい人はYoutubeで動画を探して練習してください。」 
最後に書いた下りでは、「よそで稽古して下さい。」と言うのかと思ったら予測をはずされておかしかった。 


■肩の運動 
肩をよく回るようにしておくこと。 


■手(ティ)の動き 
決まった形はないけれど、稽古用の形はある。 
前に出るときに足からではなく腕の振りによる腰の動きから。 
前に出きったときにはつま先立ちになるくらい伸び上がる。 
これも見た目の形だけを追っていては、技に必要な動きにはならない。 
前に出る動作の中で肩・腕・肘・手首・手のひら、腰、足がどうなっているかを感じる。これだろう。 


■貫手の形 
形の秘密を教わる。 
首、脇、こめかみ、肋骨、腕。。。秘密は秘密だから秘密です。 
引くときは後ろ足の踵に重心を移す。押すときは前足のつま先に重心を移す。 
引くときは腰を丸める(しまい込む)。押すときは腰を起こす。 

その場で前後。 
その場で左右。 
手首を返すときは中指を軸と見立ててくるり。 
琉球舞踊のよう。 


■突き出された手に貫手で触れる 
後ろへの重心移動で相手を引き出し、そこで繋がりを作る。 
繋がりがきれないように前への重心移動を行う。相手が崩れるので後は繋がりを保ちながら自由に動く。 
腕が痛くないまま極まったりして面白い。痛くないのに動けないのである。 
こういう感触の技は大好きだ。 
ちなみに貫手で掴むときは、親指と中指で挟むように触れる。薬指は添える程度。 


■突き・蹴りの捌きに繋がる動き。 
前に進みながら。 
下から上への腕の振りに続く形で半身をしまい込む。 
振りあげた腕をおろす勢いと、反対側の手をあげる勢いに乗る形で反対側を向く。 
向く方向を間違えるとくるりと一回転してしまう。 
何度も一回転してしまった。こういう動きを一回で覚えられる人ってすごいと思う。 
手順を追っている時点で「考えてはだめ。」という教えに反しているのですが、、、 


■歩く 
すり足ではないが、踵は紙一枚分程度浮いているような感じで歩く。 
スッスッスっと足が出る感じ。足を出す感じとは印象が違う。 


■10本 
実際のセミナーでは他にも色々なメニューを体験したのだが、最後のこれが印象的。 
「今日の締めくくり。突きを捌いて崩すところまでを10本、相手の突きが当たってもいいから悔いの無いように。」 
「稽古だから避けられなくて当たっても当たり前。恥ずかしいと思う必要もない。」 

(当たってもいい)と言われたのは大きかった。 
動きに伸びやかさがでたように思う。 
相手の突きが当たるかどうかというところで、貫手の稽古でやった体捌きでかわす。 
するとかわしたと同時に相手の懐に入っている。 
後は何とかして崩す。 
私が突いた番では2段受け(?)という受けで、捌かれたと同時に崩されてしまい不思議だった。 
基本的な受けと言われていたが、突きを捌かれた段階ですでに崩される。触れてから崩すのではなく、触れると崩すが同時になるのだ。 


■触れずに崩せる理由 
初回、前回のセミナーでは不思議としか言いようがなかった城間先生の動きが、少しだけ理解出来たように思えた。 
まさにこの日の稽古が城間流を理解するための稽古になっていたということだろう。嬉しかった。 
相手がいると思ったところには、いるように思われたままいないのである。 
もちろん自分が出来るようになるのとは、別の話。 
私に会ったときに「やってみて。」と言われても困ります(笑) 
ぜひ一度セミナーに参加してみてください!! 

2010年11月17日水曜日

W稽古2つめ@つくば身体操法研究会

野田古武術の会からのはしご参加。
この稽古会は以前から気になっていたのだけれど、
日程があわないのと、場所がわかりづらく一人ではたどり着けない会場であることから参加出来ずにいたのだ。
この日はK津さんのおかげで念願の初参加を果たすことが出来た。


■鎌柄
先日の恵比寿の気づきでこれまでで自身最速になったばかりの鎌柄。
と思ったらつくばの皆さんのはやいことはやいこと。
特に世話人のHさん、S水さんのはやさには驚かされた。
受けではセンサーの感度をあげるのと、取りではセンサーに感知されない動きをよりいっそう厳しいレベルでめざしていこう。


■一畳相撲
いかにも強力そうな面子に一瞬ひるんだがここまで来てやらずには帰れまいと思い、Hさん、Nさんと一畳相撲。
一畳相撲なのだが、つくばでは倒れるまで二畳、三畳と移動しても続ける。普段なら「今のは圧力がありましたね。」などと言って終わるところが、どれだけ押されてもこちらが崩れない限り終わらない。
私の方も変に丈夫になっていたので普段に無い長丁場に。
久しぶりにあちこちが筋肉痛です。無理な体勢では色々力んでしまうということですね。
勉強になりました。
次はさらなる筋肉痛を覚悟で長丁場に望みたいと思います。


■受け身
広々とした柔道場で受け身の練習。
手と足の繋がりを感じることで丸く小さく。
上半身・下半身がつながるともっと小さくなれそう。
頭もつながればもっと丸くなれそう。
着地で一瞬息がつまるのは、リラックスが足りないな。


■浸透する突き
Kさんの突き。
ミット+2人重ねの2人目で構える。
結構な衝撃がおなかに届き、後ろによろめく。
1人目は衝撃が通り抜けるだけで、ダメージはない。
振り子のおもちゃと同じ原理か。
私もやってみるが日野晃先生の動画でみたような威力はでない。当たり前か。
でも繋がる感じで威力は増しているから、この延長で良いのかなぁ。
せいぜい上半身しか参加出来ていない気がする。
もっと研究が必要です。


■前蹴り
ミットを持ってもらい、前蹴り。
人生初の前蹴りであったが、数回蹴ったときある閃きがおこり、威力が変わった。
・軸足でしっかり立つ。
・蹴り足で相手に寄りかからない。
・真っ直ぐ前を蹴る。
それからもう1つ。ちょっと歩きながら蹴ると重さが増すようである。とまあこんな感じ。
浸透する突きも前蹴りもミットが無いし、衝撃がけっこう激しいし、つくば以外ではやらないだろうな。
つくばのサイトにそのときの写真が公開されていた。
もう少し威力を増せそうな気がする。次の機会に試させてもらおうかな。


■片足で立つ
Aさんに片足立ちの効果を紹介。
片足立つと(おそらく)離陸がかかり、あいている方の足に重さがのる。
以前綾瀬でウッチーさんにやっていただいたが、空いた足で相手の膝裏などに触れるとそこに重さが自動的にかかり、相手が崩れたりする。
ポイントは相手に触れても軸足だけで立ち続けるということ。相手に寄りかかってはいけない。


■アフリカンダンス
S水さんの動きを教わる。
足を前側で引き上げて、後ろ側でおろす。
足で着地する。
稽古後に行ったファミレスで動画を見せていただいたが、みんな人間離れしている。


■綱渡り(何とかって言うスポーツ)
つくばで流行りつつあるようだ。
気になる。
あとボルダリングも気になる。

みなさまありがとうございました!!
また行きたいなぁ。

W稽古1つめ@野田古武術の会

いつも遅れて到着するのだけれど今回は早めに柏駅に着いた。
と思ったら、地図で見ると柏駅を中心に点対象の方向に道を誤ってしまい、結局遅れて到着した野田古武術の会の話。
講師はおなじみ中島先生。


遅れて到着すると『離陸』の稽古中。
■離陸(さまざまな形で)
触れた瞬間相手は動いているのだけれど、それを感じるのが第一の壁。
ついつい動いている実感を求めにいってしまうせいか、相手より早い速度で動かしてしまう。
このような動きは相手が無意識的に反応してしまうため、動き続けることが出来ない。

『離陸』の稽古をしてると、『接触面の圧を変えない』という話になって、
そこから『皮膚の臨界圧力』の話になって、どちらも相手が動き始めたらそれに『ついていく』という話になる。
この日は『方向性を示し続ける』という説明もあったが、同じように見える動きを様々な角度から稽古しているということ。
達人っぽく説明すると『自由に動ける状態で相手に触れると技になる。』ということになる。
でもなかなかそうはならないので、色々な面から稽古するのだ。


■ワンインチパンチ
久しぶりにお会いできたBKさんと。
まずBKさんのを受ける。波の要素的なものが入っているのか確かに普通に打ったパンチより重さが載ってくる。
以前受けたものとは重さが違っている。きっと工夫・研究を重ねられているのでしょう。
まだ力みがあるように感じたのは、身体の捻りがあったせいか。(理想として)触れた瞬間に吹っ飛ぶ要素である浮かされる感じはしなかった。
私の紹介した動きは、体幹部が一緒に動くと言うもの。
触れた瞬間から相手は動き始めて、こちらの動きは止まらずに行き続けることが出来る。
自分で受けた訳ではないので感触は未知だが、どうだっただろうか。

この後中島先生が突きの説明で「突きは手が先に動き、手に身体がついていく。」という説明をされていた。
体幹部が働くときもおそらく同じような現象が起きていると思われる。
私の場合は手だけ動くことが多いので、体幹部が参加すると意識することで、結果として身体が遅れずについていく状態になるのだと思われる。


■太刀取り
ご紹介。
甲野先生からいただいたヒント、『後ろを向くくらい向き変わる。』をご紹介。
大事なことは相手の太刀を横に避けるのではないということ。
前に向かいつつ、向き変わることで避けるのである。


■城間流
これもご紹介。
これまでに2回参加したことがある沖縄空手城間流のセミナー。打撃系に興味をお持ちのBKさんなら話しておいて損はないと思いご紹介した。
私は技で紹介できるほど理解していないので、体験談と雰囲気だけになってしまったがとても興味を持ってもらえた。
動画を紹介したのでこれでようやく雰囲気くらいは伝わるかな。
城間先生もとっても感じのよい方です。

この日は、つくば身体操法研究会にも参加したW稽古の日。
世話人のK氏らとつくば稽古会へ!!

2010年11月14日日曜日

はやい@半身動作研究会

遅れて参加した恵比寿。
渋谷に出張していたので、あっと言う間に着いた。
いいなこれ。

この日、方条さんの気づきを聞いた側から自分の動きが変わった。
はやさには『速さ』と『早さ』があるが、方条さんはどちらも以前よりはやくなっていた。

その方条さんとの稽古。
■剣の速度
方条さんの気づき。
体幹部の速度、足の速度、手の速度の割合を限りなく均一にしていく。
たいていの人は手ばかりが働いている。
杖を持ってもそうだが、動いているときの方条さんは気持ちが良さそうだ。
受けていて竹刀の動きが追えない部分がある。
はやい!竹刀の速さという点では甲野先生もうかうかしていられないだろう。


■気配を感じる
相手が動こうと思った意志をとらえているのか、方条さんは相手の視覚的な変化ではなく、内面的な変化が感じられるようになっているようだ。
試しに実際には動かずに動こうという意識だけを持ってみたところ、しっかり捉えて反応したあたりはすごいの一言。池袋のY氏のようだ。


■体術@座り
一畳相撲のような形や方条さんがこちらの両手を持つ形。
例の均一の気づきで。
とんでもない威力になってそうだったので、こちらも油断なく最近意識している”繋がった状態”で構える。
驚いたのは専守防衛で構えている相手(私)に対して、不利である両手を持った形でもかなりの圧力がかかってきたという点。
横で見ていたAさんは、私が崩れずに後ろに下がっただけで済んだことに驚いていたが、
試しに”繋がり”を切って、初期構造だけ丈夫な状態にして構えたところ思い切り吹っ飛ばされた。
ほんの数週間前の私だったら、油断なく構えていてこうなったことということだ。
私の変化も良い感じだと確認出来た。
と、ここまででも十分良い気分で帰れる感じなのだったが、この日は自分で驚くほどの変化が起こったのである。

■鎌柄(かまつか)
速さと気配読みで間違えなく進歩していると思われたので、ちょっと方条さんにリクエスト。
甲野先生の鎌柄から逃げたこともあって、避けるのは速い方だと思っていたが、これは思った以上に、速いし早い。
これほどがっつり掴まれたのは久しぶり(鎌柄の稽古がそもそも久しぶりなのはおいといて)。
方条さんの気づきは、剣と同じ。
体幹、足、手が働く濃度を均一に近づけるということらしい。
これを今の自分の感覚に当てはめると、体幹、手、足の繋がりを感じながら動くと言うことではないかと思われた。明らかに動きが鈍いと思われる体幹部の意識を強める。
その感じに従って、動いてみて驚いた。
これはかつてない速さだ。
方条さんの気づきがここまで自分の動きに影響するとは。
自分でもわかるほど速くなっている。
これは面白い。

この感じで動いているときというのは、ただ手を伸ばすという動作でも相手への作用が違ってくる。
ポンと手を触れるといわゆる普通の状態なのに対して、この感じで手を触れると(自分では受けられないのでおそらくだが)、相手は触れられた瞬間に身体全体を押されたような感じがするのではないかと思う。
ずいぶん前にウッチーさんにやってもらったような感じが少しは出てきたかなぁ。


その前にも中島先生に色々教わる。
どれも独立して稽古出来るが、先日の3要素同時の稽古とつながっているように感じる。

■手に重さをかける
わかりやすくする為、力んだまま相手に触れ、そこから脱力し、重さをかける。
押してはならないが、押すまいとして引いてもいけない。
うまく脱力して触れていれば力の方向性が失われない。
相手が少しだけ動くのでそれについていく。
U住さんからのアドバイスは”意識を飛ばす”。
接触面から別の場所へ意識を移すことによって、相手にとっての手がかりを消す。


■脱力する
腕を掴まれた状態で掴まれたなりに動く。
掴まれた場所を動かそうとせずに、持たれたなりにしておくと、自分が動いたときに相手が動き始める。
中島先生は”方向性を出し続ける”と説明されていたが、私の場合、持たれたなりにする場合、方向性を出し続けるという意識は特別必要が無いように感じる。
自分で止めなければ結果として方向性は出ているのかも知れない。
あるいは別のやり方になってしまっていたか。


■首をかしげる(ハテナ崩し)
これは方向性を出し続けないとだめ。
相手の両手を持ち、引っ張り続ける。
相手の抵抗と拮抗するため、見た目には止まっているが引っ張り続けている状態。
相手が抵抗を止めたら、いつでも動き始める状態ということ。
この状態を保ったまま首を横にかしげると、相手が動き始める。


■Tシャツ持ち崩し
今回の稽古では、方向性を出し続ける形。
Tシャツをしわが伸びる程度に引っ張る。
引っ張った位置で止めるのではなく、Tシャツの抵抗で止まっている状態。
この状態からさらに自分が相手に引き寄せられるように引っ張る力を加えると、自分ではなく相手が動き始める。
こういう感覚は言葉にしてみると、伝わるかどうか不安になる。


■2点接触による井桁崩し(システマ風)
3要素同時進行の稽古でやったような形色々。


★お知らせ★
この日大きな気づきをくれた方条さん主宰の「甲章研究室」企画による稽古会が開催されます。
以前紹介した「技で振り返る松聲館の歴史」の第3回。
あの『井桁術理』の前後あたりの解説がなされる予定です(あくまで予定です。当日の流れにより、進行速度が変わります)。

甲章研究室サイト
http://hojos.blog135.fc2.com/
http://hojos.blog135.fc2.com/blog-entry-16.html

2010年11月12日金曜日

3要素同時進行@半身動作研究会

遅れて飛び入り参加。
3要素同時進行の稽古は見逃せない。
とても重要視している稽古の1つである。

この稽古をするということは、『井桁術理』、『2力の合成』、『皮膚感覚』の稽古をすることになるのだ。
重要な稽古なのでメモメモ。

■楔(くさび)
手刀を斬り結んだ形や、肩に手刀を置いたところから始める。
手刀を斬り込んだところから、楔形になるように剣を返す。
返すといってもひっくり返るほど動かすのではなく、
楔の程度だけ返す。30度くらいであろうか。
気をつけるべきは、実は角度ではなく剣先から動く意識である。
剣先が生きていないと単に手が返っているだけで相手には作用しない。
剣先が生きた状態で返すと相手が動き始める。
動き始めた後も剣先の方向性を保ちつつ、相手についていくように動く。


■押斬り
相手を自分の動きに巻き込む系の動き。
肘から指先までを剣に見立て、その剣を一定の角度を保ったまま相手に当てていく。
海面に出ている鮫の背びれが海面を割くように。
斬るのは剣の角度にまかせて、ただ剣を押す。
剣の角度を相手に対して水平から垂直に近づけるに従い、
斬れ味が増すようだった。

■互い違いに触れる
システマでよく見た崩しの形を『井桁術理』で解釈する。
どこでもいいので相手の身体をはさむように2点接触させる。
例えば、胸と腰、右前肩と左後肩、前肩と膝裏など。
このように互い違いに触れると力のかかる方向によって井桁構造が生まれ、触れた瞬間相手は崩れ始める。


■方向性
接触面で方向性を与える。
楔、押斬り、互い違いすべてに共通するのが相手に触れるときに力の方向性を示すと、相手は少しだけ動くというところ。
動いても方向性を示し続けると相手は動き続ける。
方向性の示し方は色々だが、結果として働く要素として、上下の方向がある。
この方向は相手に振れる際、膝、股関節、足首をふんわりしておくだけで自動的に発生する。

2010年11月7日日曜日

大盛況@東京武道館

50人?祝日のせいか、甲野先生が始めたtwitterの効果か。 
遅れて到着すると甲野先生を囲む輪にいつもの倍ほどの人数がいた。 

久しぶりの稽古だったので、なるべく技を受けたいと思っていたが、この様子では難しそうであった。 
それでもなんとか1つ受けることが出来たのだけれど、 
どうもこれまでの技との質的な違いがよくわからなかった。 

■電車の窓を開けるように 
この日唯一受けることが出来たのが、このように例えられる動き。 
下におろすと開く方式の電車の窓に対して、直接手でおろせば難なくおろせるが、 
手に持った傘やボールペンなどを使うと途端に難しくなる。というもの。 
手刀を合わせた状態から相手を潰す形だが、出来ないときの動きは、手に持ったボールペンで窓を開けようとしているようなものだと説明されていた。 

喩えだけ聞くと”意識の持ちよう”で動きが変わるというように聞こえるが、これはその類の技ではない。 
この感触、この形で崩されたことは過去にもある。 
なので崩す動きそのものが変わったのではないように感じた。 
予想出来ない方向から前触れなく力がかかり、対処する方法がわからずに崩されてしまうというものだと思う。 
手刀を合わせた状態から力のかかる方向を変えると、 
予想と異なる方向から力を加えられるため、耐えにくくなる。これはすぐに確かめられる。 
しかし問題は、単に力のかかる方向を変えようと思ってもその意図そのものが相手に伝わり、変化に対処されてしまう点にある。 

ここでポイントとなるのが、先生の真剣を扱う速度が上がったということと、それによって太刀取りの動きにも磨きがかかっているということである。 
つまり、変わったのはその前の動きだ。 
相手が察知出来ないあるいは察知できたときにはもう手遅れという質の速さで動きの方向を切り替えているのである。 
結果として手を下ろす時には、窓を下ろしやすい位置(あるいは方向)に切り替わっているので、先生は喩えのように感じるのであろう(※)。 

受け側は”あ!”と感じたときには時すでに遅し、あるいは”あ!”と感じる間もなく崩される。 

この動きは今の私が真似て結果を求めても得るものは少ないだろう。身体に技を受けた感触を覚え込ませておくしかない。 
具体的な稽古の順番は、体幹部が動くように、剣の動きが小手先でなくなるように。たまーにこの形で変化を確かめるといったところか。 


■ウッチーさんらと受け身の稽古 
右手、右足、左手、左足の関係性を感じる。 
ウッチーさんの説明では、関係性を保ったまま動くと受け身のきっかけとなる手はただ下がって上がるだけという事になるらしいが、私はまだそこまで理解出来ていない。 
しかしウッチーさんのアドバイス後、明らかに私の前回り受け身が”丸く”なった。 
「たぶん、もっと変わります。」というウッチーさんの予言が嬉しい。 

■ウッチーさんらと剣の稽古 
右手、右足、左手、左足の関係性を感じる。 
半身を切るときに、”半身を、引いて作らない”ということ。 
遅れがちな足を遅れないように。 
かといって足を早めに動かすという意識でやるのではなく、 
関係性を保つという意識で動き、結果として足が遅れないということ。 
相手との関係性では、相手の中心に向かうという事。 
相手の剣が前にあろうがなかろうが、相手の中心に向かう。 
身体との関係性を保って動けば、剣の斜面が働く。結果自分の剣は相手に向かい、相手の剣はそれる。 

慣れない動きでなかなか難しいが、しっかり稽古すればやった分だけ身になるものだと感じた。 
抜刀・納刀でも意識は同じ。丁寧にやっていこう。 


■中島先生らと股割りの稽古 
ウッチーさん持参のバランスボードを斜面に使って股割り。 
斜めの斜面は骨盤が起きた感触を得やすい。 
準備段階で小指を床に押しつけて、股関節を外旋させる。 
足首を背屈させてキープし続けることで土台を固定する。 
固定した土台の上で上体を前にスライドさせるように動かすと、結果として股関節で動くことになる。 
前に行きたくて手を無理に伸ばしたりすると下を向いてしまって単に背中を丸めるだけの動きになってしまう。 
背屈を解いて土台ごと動いてしまうと、股関節が働かない。 
この日参加されて、股割りに興味を持った方がいたが、 
土台を固定してやってみるといつもと違う感覚に驚かれているようだった。 
私は私で股関節の外転可動域が足りないように感じるのと、 
もっと胸が前に出ないことには重心の移動が難しいという課題を持っている。 
最近また胸のあたりがパキポキ鳴り出したので、多少は広がりつつあるのかも知れない。 
地道しかないなぁ。 


■S水印の蜂蜜 
この日綾瀬には珍しくS水さんが参加されていた。 
稽古後の食事会でS水さんから、蜂の巣箱から採集した自家製の蜂蜜を味見させていただいたが、これがおいしい!! 
口の中で滑らかに溶けていく。のどにひっかかるような張り付くような感じが全くしない。 
お店で注文したカレードリアにかけてみるとこれがまたいい感じ。 
S水印の蜂蜜!美味しくいただきました。 

※これは技を受けたこの日の感想。今では、完全に間違いではないが大事なポイントが外れている感想だと感じ始めている。 



追記
■背中
大事なことを書き忘れていた。
方条さんが、剣を持ったときの甲野先生の背中がえらい動いているというので注目してみたら、本当に動きまくっていた。
背中ってあんなにバラバラに動くのだったか。
そして実際に身体が動く段になると、背中は静かにまっすぐ整えられているように見えた。