感応効果@半身動作研究会

官能効果ではありません(笑)
先週参加した半身動作研究会。この日のテーマは『感応効果』。
以前『鏡写しの効果』と言われていたものとたぶん同じ。

相手に腕を掴まれている状態で『膝抜き』、『股関節折り』などをやってみる。
すると相手も同じ場所が反応して崩れてくる事がわかる。

稽古はわかりやすいように大きな動作で検証したが、
見えないくらいの動きでも相手は『感応効果』により動き出す。
相手の腕を掴み手前に引っぱると、普通に引っ張った場合はどうしても勢いまかせになってしまう。
そこに『胸椎を前に出す』動きを加えると手で引っ張らなくても相手の身体が前に飛び出してくる。
胸椎を前に出す動きはほとんど見えないくらいでもその効果が現れる。
出そうとすると相手が手前に動き出すような感じだ。

この日は検証しなかったが、他の動きでも同じ事がいえる(はず)。
つまり膝がいつでも抜ける状態、股関節がいつでも自由に折り畳める状態で相手に触れると、
相手が膝や股関節から崩れるはずである。

突き詰めていくと自分が固めている場所がなければ触れるだけで相手が勝手に崩れていくという事になる。
そこまでいけたら達人の誕生だ(笑)
本当にそうなるかどうかは別として、『感応効果』の稽古は身体が意志に関係なく動くという点で『皮膚操作』の稽古に通じるモノがある。
いずれも意志に関係なく動いてしまうところがやられていておもしろい。

そういえば甲野先生が「気づいていないと思いますが、鳥を見ているときは肩甲骨のあたりが羽ばたくように反応しているんですよ。」と言っていたのを思い出した。
「ハチドリ(毎秒80回の羽ばたき)を見たら肩甲骨が大変なことになりますね(笑)」なんて話しをしてしまったけど、この稽古のような反応のことを言われていたのかなぁ。


さてこの日の会場には座布団が置いてあったので、
せっかくだからと『股割り』の級検定(仮)に挑戦。
肩ならし(股関節ならし)に座布団6枚(6級)から順番にやってみた。
日頃のトレーニングの成果か、ここの厚みのある座布団のせいか、自己最高タイとなる4枚目まで以前よりも楽にクリアできた。
調子に乗って3枚に挑戦!と座布団に座ってみるが、この1枚の差は大きい。
急激に出来なさそうな感じに襲われるがともかく挑戦。
恵比寿でIさんからもらったヒントの通り、テンションをかける場所とぬく場所のメリハリをつけるつもりでやってみると、思ったよりはきつくなくなった。
しかし、身体を倒すにしたがってきつさは増してくる。
最後は「えいっ!」と抜いてしまったが、見守っていた中島先生から「背屈が解けちゃいましたね。」とのご指摘。
膝裏と内ももだけ抜いたつもりが、背屈まで解けてしまっていたということか。
やっぱり「えいっ!」じゃなくて丁寧にやらないとダメですね(笑)
左股関節に違和感が出てしまうというおまけつきで3級はおあずけ。


この日は銀座にある中島先生御用達の喫茶店「ミモザ」経由で北川さん講師によるシステマに参加。

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