根本のところ@沖縄古伝空手城間流 琉煌會

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『月刊秘伝』システマの北川先生との対談記事で知った城間啓史郎先生。
最近、Youtubeで動画(※)を見て以来、気になってしょうがなくなってしまった。
先日ちょうど千葉で開催されるセミナーに都合がついて、参加できたときの話。

開始前の入り口で一服中の城間先生と目が合い会釈で挨拶。
私は緊張していたが、にこやかに返してくれた。
気さくな人物という第一印象であった。
私はトイレに行きたかったのといきなりの対面で緊張してしまい、
土足禁止の館内トイレに靴を履いたまま進入してしまう失態をおこし出鼻をくじかれた。
まあ、それはいいとして。

セミナーは城間先生の話からスタート。
武術を始めたきっかけや何の為に武術をするのかという問い。
これらの経験や心がけは、すべて技に現れてくるという話。
具体的な内容は私が文字にすることで湾曲して伝わっては嫌なのでここでは省略するが、
技ももちろん人間的にも素晴らしい人物と感じた。
(秘伝5月号の110ページからの記事に、この日の話と通じる記載があります)

この日は「根本のところ」を教えていただいた。
「根本のところ」をたかだか1回セミナーに出ただけの私がこうして日記に書いてしまうのはどうかとも思ったが、
いつもの通り私が感じたところを自由に書かせて貰いたい。
しかし、あくまで私が感じたことを書くのだから、
根本からはずれたことを書いているかも知れない点を意識して読んでいただきたい。

いつになく慎重に断りを入れている感じもしますが、
これは私が書いている稽古日記すべてにあてはまることです。
機会があれば私のフィルターを通さずに、参加されてみてください。


冒頭、「普段何かやられている方も今日はまっさらにして下さい。」という話から。
まっさらにするのは得意である。
これまでも色々なセミナーや稽古会にでているが、私が心がけているのはその場で言われたことを聞き、言われて感じた動きをするということ。
だから骨盤が後傾しようが、先端から動かなかろうが言われた通り、感じた通りに動くのだ。
普段の稽古を思い出して動いたり、いつもと違うからと言われた通りに試さなかったりするのは自分の中では御法度。
普段の動きをするのであればわざわざそのセミナーに参加する意味はなく、普段通り稽古していれば良いのである。
結果として、普段の稽古でやっているような形でも全く動けなくなってしまったりしたのだけれど、
むしろそうであったほうが良いのである。
まっさらになるとは、出来る出来ないとは関係なくてそういう事なんだと思います。


「私は、数多く技を知っているわけではない。」と言う氏の動きは、自然で淀みがない。
「根本のところ」に従って動いているのだ。

■心構え、向き合うことの根本
「拳がこう迫ってきたらどうするか?」という問いに対しては、
「なぜ拳が迫ってきたのか?」という疑問を持たなければならない。
つまりは相手と争うことを考えるのであれば、なぜ争うようになってしまったのかという疑問を持たなければならない。
そして究極的には「なにも起こらない。」というところに行きたい。
そういうものを目指してやっていかない限り、上達は止まってしまう。


■身体の根本
動ける身体になるということの重要性。
とある有名な体操を通じて動ける身体にしていくということを丁寧にやった。
一日で変われるのはほんの少し。継続は力なりで少しずつ変化していくのだ。
動ける身体で、身体にとって自然な動きが出きればそれが技になる。


■少しずつ応用編
「合気上げ」の形で、基本の体操の動きを行い、その時の状態を感じる。
「合気上げ」の形で、基本の体操の動きから肩・肘・腕・親指を連動させて、その時の状態を感じる。
自分の状態だけでなく相手の状態も感じること。

どの動きのときも引く動きではなく押す動きになると、会員の方にアドバイスをいただく。
釣りでキャスティングするときの動きにもにているらしい。


■「透かし」・「入る」の技法
動画でみた動きだ。
実際目の当たりにして、驚いた。
結果的には「突きが当たらない。」
ということなのだけれど、”避けるのがうまい”という話ではない。

「透かし」・「入る」という技法らしい。この二つの言葉で説明されていた。
「透かし」では、突いた私の身体が流れてしまう。
単に流れるのではなくまるで自分から避けたような動きをしてしまう。
「入る」では、突こうとしたあるいは突いている途中の私の身体が固まってしまう。
これも自分でブレーキをかけたように止まってしまうのだ。
”突いて”と言われて突かずに固まってしまうので、外から見ている人は(なぜ突かないのだ)と思われるかも知れない。
しかし”突けない”のである。

こういう理解不能な動きをされると嬉しくなってしまう。
しかもこの日教えてくれた会員の方(たぶん年齢は私よりも若い方)も同質の動きを見せてくれたではないか。
素晴らしいことだと思うのです。


■聞いた人にしかわからないけど、忘れたくないのでメモ。
・重心の位置。MP関節。かかと重心とは重さが違う。
・関節から拳1つ分。抵抗できない。
・腕の骨を押さえる。回旋をロック。


帰りは身体が調子よく、バスを使わずに南行徳までランニング。
充実した時間であった。
是非ともまた参加したい。
ありがとうございました!!

※こういう動画を見ました。特に3:30あたりから。
http://www.youtube.com/watch?v=jc4X7Z0B7pM







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