秘伝?!@半身動作研究会

娘の熱が下がり、掃除、収納家具の設置、片づけ&買い出しが完了して飛び入り参加出来た半身動作研究会@明石町の話。
この日のテーマは『骨盤おこしと武術』。

■構造動作トレーニング(基礎編)
足指のトレーニングを重点的に。
これが出来ると出来ないでは技に大きな差が出てくる(構造動作トレーニングの観点での話。身体が動かなくても技は成立する。)。
骨盤をおこした位置で長座(膝は曲げても開いても良い)し、足首を背屈、伸展。この間足指はギュッと握りっぱなし。
足がつりそうになる(つる)がリハビリと思って頑張る。
足首を伸展するときは小指側を床に押しつけるようにする。そうすることで股関節に外旋方向の動きが出てくる。
目指すのは赤ちゃんの寝姿。仰向けに寝ると両膝が真横を向くほどまでに股関節が柔らかい。
背屈をするときは足首を回転させたり、捻ったりしないでそのまま(これが少しわかりづらい)背屈させる。
後傾がきつい人は座布団をひいて傾斜をつけると良い。

■親指をはずして『正面押し』
トレーニング方法がわかったところでいよいよ武術稽古で検証に入る。
『正面押し』は向かい合う相手に向かって小さく前へならへをする。
相手に両腕を掴んでもらい、その状態から腕だけを伸ばして相手を押す。
という稽古。
足を前後に開いて安定したり、身体を揺らせてその勢いを使うと言ったことはしない。
足の親指をはずしていない場合とはずした場合との違いをみる。
検証方法は少ししゃがんでから元に戻って手を伸ばすというもの。受け側が足裏で踏ん張って耐えられそうかどうかで成否を判定する。技の通りが悪くても違いが出ていればOK。
はじめに、膝を内側に折りながら少ししゃがんで戻ってからの『正面押し』。
続いて、膝を小指方向に向けながら少ししゃがんで戻ってからの『正面押し』。
受け側からすると前者は踏ん張って耐えられるが、後者は足裏が浮いてしまって耐えられない。このとき足指は少し曲げた状態でふんわりと接地していること。


■外もも側を意識した『座りの正面押し』
今度は正座で『正面押し』。
正座では股関節に内旋がかかっていることが多い。
外旋をかけて真っ直ぐな状態に戻した場合と技の感触を比較検証する。
こちらも立った場合と同様、接地面で踏ん張れるかどうかで比較できる。
真っ直ぐな状態の技を受けると受け側は膝が浮いてしまい踏ん張ることが出来ない。

■うっかり、『技』
途中、うっかり(?)骨盤おこしと関係のない稽古が混ざった。
座りで、腕を掴みに来た相手を肘から先の動きだけで崩すというもの。
途中、稽古しやすくするために肘をついた姿勢でやったところで骨盤おこしと関係がなかったということが判明。
骨盤を寝かせても技が通ると思ったら、これは『肘から先だけを動かす』という技になっていた。

■おや?
技が出来れば骨盤をおこす必要はないのか?
骨盤をおこせば技の進展が期待できるのではないのか?
結論としては、骨盤をおこさなくても技は出来るということです。
でも両方面白いくて相性も良いので興味があれば両方やってみるのが良いと思います。

■中島先生秘伝
『相手に触れていても触れられていても相手がいない時と同じように動く。』
これが出来れば技になるとのこと。
言われた参加者は”それが難しい。”と笑う。
それが出来るようになる為に稽古に来ているのだ。
そして、そういう目的で稽古をしていて良いようだ。

■ただ手を下げる@ゆっくり
というわけで秘伝の稽古。
というと全ての稽古が秘伝になってしまうか(笑)
相手の背後から肩に手を置く。
置くのだけれど、一人でゆっくりと手を下げる動作の過程として置く。
手を下げる動作の過程なので、置いた後も手を下げ続ける。
すると触れた途端に相手が下に崩れ始める。
相手の崩れる速度に合わせて手を下げ続ける。

■ただ手を下げる@はやく
相手の背後から肩に手を置く。
置くのだけれど、一人で速く手を下げる動作の過程として置く。
手を下げる動作の過程なので、置いた後も手を下げ続ける。
すると触れた途端に相手ががくっとなったり、下に崩れ落ちたりする。

■たいの秘伝?
稽古の途中、「こう試してみると良い感じでしたよ。」と中島先生に報告すると、
「それは秘伝にして、誰にも言わない方がいいですよ。」と冗談か本気かわからないコメントをいただいた。
秘伝にはこのような類のものもあるのですね。
人生の税金を払うのはゴメンなので、一緒に稽古された方、どしどしバラします。
しかし、中村先生に言ったら「当たり前。」と言われるに違いない。なんとも地味な動作。
せっかくなので一応秘伝にしちゃいいます(笑)

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