3要素同時進行@半身動作研究会

遅れて飛び入り参加。
3要素同時進行の稽古は見逃せない。
とても重要視している稽古の1つである。

この稽古をするということは、『井桁術理』、『2力の合成』、『皮膚感覚』の稽古をすることになるのだ。
重要な稽古なのでメモメモ。

■楔(くさび)
手刀を斬り結んだ形や、肩に手刀を置いたところから始める。
手刀を斬り込んだところから、楔形になるように剣を返す。
返すといってもひっくり返るほど動かすのではなく、
楔の程度だけ返す。30度くらいであろうか。
気をつけるべきは、実は角度ではなく剣先から動く意識である。
剣先が生きていないと単に手が返っているだけで相手には作用しない。
剣先が生きた状態で返すと相手が動き始める。
動き始めた後も剣先の方向性を保ちつつ、相手についていくように動く。


■押斬り
相手を自分の動きに巻き込む系の動き。
肘から指先までを剣に見立て、その剣を一定の角度を保ったまま相手に当てていく。
海面に出ている鮫の背びれが海面を割くように。
斬るのは剣の角度にまかせて、ただ剣を押す。
剣の角度を相手に対して水平から垂直に近づけるに従い、
斬れ味が増すようだった。

■互い違いに触れる
システマでよく見た崩しの形を『井桁術理』で解釈する。
どこでもいいので相手の身体をはさむように2点接触させる。
例えば、胸と腰、右前肩と左後肩、前肩と膝裏など。
このように互い違いに触れると力のかかる方向によって井桁構造が生まれ、触れた瞬間相手は崩れ始める。


■方向性
接触面で方向性を与える。
楔、押斬り、互い違いすべてに共通するのが相手に触れるときに力の方向性を示すと、相手は少しだけ動くというところ。
動いても方向性を示し続けると相手は動き続ける。
方向性の示し方は色々だが、結果として働く要素として、上下の方向がある。
この方向は相手に振れる際、膝、股関節、足首をふんわりしておくだけで自動的に発生する。

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