三船久蔵十段「空気投げ」研究稽古

脳内稽古しまくっていた「空気投げ」、早くも実際に研究稽古出来る機会に恵まれた。 


なんと縁があって柔道の有段者相手の研究稽古である。 
心からテンションの上がる稽古だった。 
超楽しかった。 
色々と研究が進んだが、ここでは「空気投げ」について書いておこう。 
いま動画をあらためて見てみると、どうも私はこの通りには出来ていない(それはそうだろうが)。 
それでも大変有意義な稽古になった。 

脳内稽古では次のポイントを挙げていた。 
・相手を相手の右後方に崩して投げている 
・投げは腕力ではなく、下方向への重心移動 
・崩すのは急激な体捌き 
・相手の重心移動の速度を少し追い越すように動く 

さて実践してみた。 
急激な体捌きでなくとも投げることは出来るようだった。 
特にイメージと違ったのは、相手の重心移動の速度を見る必要はなかったというもの。 
それよりも大事なポイントがあった。 
・相手とつながる 

言葉で書くとこうなるが、これは感覚的なもの。動画で見てもわからなかった。 
今でも実際どうなのかはわからないのだが、相手をしてくださった柔道家の方もこの「繋がる」という表現には共感していただいた。 
つまり、相手とつながっていない状態で急激な体捌きをやったところで投げるほどの効果は得られないのだ。 
この繋がりは自分の身体から始まる。 
まずは手の動きと身体の動きが繋がっていないとやはり相手には作用しない。 
そのうえで相手と自分の繋がりを感じて動くのだ。 

半身動作研究会八光流韓氏意拳、、、様々な稽古が私の中で化学反応をおこしてこの日の「空気投げ」に注がれたように思う。 
相手の柔道家の方達にもお礼を言われて、お互い有意義な稽古となった。 
こんな機会、次はいつになるのかわからないが、またお願いしたい。 
柔道稽古が終わったそばから脳内稽古が始まってしまっている。 

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