受けの稽古

ちょっと前にも書いたけれど、稽古における「受け」の話。 

対人稽古で自分の技を受けてもらう相手は、出来れば先生が一番良い。そうでなければ自分と技量が同じ程度以上の人が相手としては望ましい。 
初心者との稽古が無駄かと言えばそんなことは無いのだけれど、上級者に受けてもらうのが上達には間違いなく良い。 

稽古をはじめて間もない頃、誰かが(忘れてしまったが)私に説明してくれた。 
・技を受けるのも稽古 
・良い受けは技をかけた相手が上達する 
・良い受けは技を受ける自分が上達する 
要約するとこのようなことだったと思う。 

中島先生の稽古会で、なかなかうまく行かなくて苦戦している参加者がいると、その受けを中島先生から私が依頼される事がある。 
「たいさんは素直に受けてくれますから、受けて貰って下さい。」 
これは大変名誉な事なのでしっかり書いておく(笑) 

ただここで中島先生が「素直」と言っているのは、決して私の性格が素直だとか、心が澄んでいるという話ではない。私の性格と心が澄んでいるかどうかはさておき、受けが稽古の目的に沿っているということだ。 

甲野先生の技を受けるのと違って、稽古では効く/効かないをはかっているのではない(これも目的による)。 
求められた通りの質の動きが出来ているかどうかを判定出来なければならない。 
これが出来れば相手の上達の助けになるのだ。私は私と稽古した人には是非上達して欲しいと思って稽古している。 
別に良い人ぶって言うのではない。 
相手が上達してくれたら、その相手が今度は私を上達させてくれるのだ。そうすれば今度は私が、、、というように好循環が生まれる。 

以前から言っていることだが、周りが甲野先生レベルだらけになれば、私の上達速度は相当増すことだろう。 
というわけでみなさま、よろしくお願いいたします(笑) 
そうなる為にも私自身、受けのレベルアップをしていかなくては! 

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