荒天の武学。半身動作研究会『ライブラリー』


関東の天気予報は春の嵐。
外出を控える動きが目立つ中、迷わず稽古に向かった。
これぞまさしく『荒天の武学』(※)。
この日の稽古は、半身動作研究会と韓氏意拳の2つ。

まずはこれから、半身動作研究会『ライブラリー』
テーマはリクエストにそって何でも。
索引に従って稽古素材が提供される、ライブラリーに相応しい進み方。


最初のリクエストは『離陸』
甲野善紀先生の足裏の垂直離陸で説明されていたが、半身動作研究会ではその本質に迫り、足裏に限らずに離陸の稽古をおこなう。
中島先生から聞いたので間違いないが、正式名称『どこでも離陸』という。足裏に限らずどこでも離陸をかけることから名付けられたそうだ。たいへんわかりやすい。

足裏はもちろん、手の指、手のひら、持たれた腕などなどで離陸の稽古。
離陸のかけ方も色々あって、掴んでるけど離そうとする。
押してるんだけど引こうとする。
という順逆拮抗の形と、パントマイムで予め状態を作ってから相手に触れる形の離陸を試す。
この形も順逆拮抗といえる。
これは両方向とも強めに方向性を出す方法。力んでも良いので比較的やり易かったか。

順逆拮抗の程度が強いのが離陸、わからないくらい弱いのが浮きという。
浮きになると離陸というより、『接触の技法』になってくる。
この浮きというのが繊細でピタッとくると触れた瞬間相手が動き始めるのだけれど、頭で考え始めるとその迷いが接触面に伝わってしまい動きも微妙になってしまう。

この日は、Fさんとの重心移動を伝える稽古で苦戦。
これではいかんのだけれど、こういう出来ないのもしっかり味わっておく。
繊細な稽古においてFさんの指摘は的確で、しかも受けが丈夫なので容易には崩れない。
このような稽古相手は貴重なのでたいへん有難い。

苦手を無くしていくぞ!

この時点で天気は思ったよりもひどくなっていなかった。
やはり迷わず次の韓氏意拳にも参加することにした。

韓氏意拳の稽古は別の日記で書きますね。

(※)

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