甲野善紀千代田武術稽古会

開始前後にメルマガ動画撮影。
多忙な先生は寸暇を惜しんで仕事を進めるのだ。

『謙譲の美徳』
個人的には『謙譲の美徳』を座りでゆっくりと効かせる状態が掴めたのが大きな収穫。
相手に触れたことによって生じる圧力が、全て自分が後ろに下がるエネルギーに使われるような状態で動くというもの。
不思議なことにこの状態でいると相手からの抵抗を感じることなく相手が勝手に後ろに下がる。
これを早くやると相手がポンっと後ろに転がる。
受ける人によってはかなり強力な作用を感じるらしく、Yさんなどは「これは受け身を取らないといけない。」と驚かれていた。

Sさんと『一畳相撲』
完敗。
この日は、色々な方々をコロコロと転がしていたのだけれど、Sさんは腰の重さが半端ではない。
床に腰が貼り付いて剥がれないかのような感触で、三回相手をしていただいたが三回ともやられてしまった。
粘り腰ならぬ貼り付き腰である。

この日私はやり方を変えていた。少し前までは骨盤前傾全開で突進力に特化した姿勢をとっていたのだけれど、この場合、はまったときは強力だが上から潰されることがあり、やや偏った姿勢に感じ始めていたのだ。
最近と言うか『謙譲の美徳』以降は、もっぱら『謙譲の美徳』で動くようにつとめている。
押すのに押さないという、感覚の逆転が必要なところが難しくも面白い。

この日は、先生に『辰巳返し』が出来る人として紹介いただいた後は、前回の千代田と同様に次々と『辰巳返し』を教えることになった。
ほとんどの人が感覚を掴んでくれたようで良かった。
全体重を乗せられても出来るかどうかは、「気にしない事」が出来るかどうかにかかっています。
「気にしない事」が出来るかどうかは、そう感じる「姿勢」をとれているかどうかにかかっています。
私の感覚ですが。

それから、参加された人の1人が私の事を「先生」と言われたので訂正させていただきました。
念のため断っておきますが私は皆さんと変わらず毎回会費を払って参加している一参加者です。
それでもよければ、質問いただければ私なりにお答えしますし、稽古相手になっていただける方はもちろん大歓迎です!

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