ターニングポイント

始まる前に方条さんと会話。
普通は気づかないし、気づいてもなかなか言って貰えないことをいってもらえた。
言われたことが腑に落ちるまでは消化期間が必要かもしれない。この日の稽古はその事を何となく気にしながら過ごしていた。
ターニングポイントになる言葉だ。
何を言われたかは内緒ですが、今後どういう事になっていくのか自分でも楽しみです。
このような事を考えられるようになったのもこれまでたくさんの事を伝えていただいてきているおかげ。
お世話になった方は数知れません。
あらためて感謝の気持ちが湧いてきます。この気持ちは忘れずに過ごしていきたいと思います。


さて、稽古の話。
『脛の真っ直ぐ』
中島先生の説明を聞く。
脛に緊張がはしらないポジションで立つ、座る。大腿四頭筋も緊張しない。
階段の感覚変化で確かめたことの復習になった。

『剣』
Sさんが会うたびに剣の腕を上げてきている。
気配なく鋭い。私もSさんの稽古を見ながら気配を感じる稽古。

『謙譲の美徳』
Sさんに“ゆっくり版”と“止める幅が大きい版”を受けてもらう。
譲り方がポイントなのだけれど、感覚を掴むまではどうしても相手方に圧力をかけてしまう。この感覚変化は面白い。
この『謙譲の美徳』、私が甲野先生に紹介したことが甲野先生の思わぬ技の進展に貢献することになった。
私も「大発見」と題してブログに書いているが、『謙譲の美徳』の感覚は元を辿ればいつも半身動作研究会でやっている『負ける稽古』であり結果としての『先端から動く』であり『追い越し禁止』でもある。
さらに言えば『踏ん張らない』だけでも説明出来る。
では何を発見したのかと言うと、今まで稽古を始めた当初から散々言われてきた事をようやく私の身体の中で「発見」したということだ。
中島先生からすれば私の発見は「だから今まで言ってたでしょ。」というものだ。
「力を抜けばいいんですね!」とか「先端から動くんですね!」と目をキラキラさせて言うのと同じである。
「だから今まで言ってたでしょ。」である。

それでも私にとっては大発見なのだ。
そしてそれが甲野先生の新たな発見にも繋がってきている。
甲野先生の新たな発見がまた私が稽古を行ううえでの大きな刺激になって、この後に私の中での大発見に繋がるかも知れない。

これは中島先生も話されているが、稽古してそれを理解するというのは、誰かに教わった事を言うのではなく、自分で発見し直すことを言うのだと思う。
今までも何度となくあったが、今回の『謙譲の美徳』もまさにそれ。
全く理解の遅い事で申し訳なくなってくるが、仕方がない。
今後もどんどん今まで散々聞いてきた事を「大発見」していきたい。

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