武術のための構造動作トレーニング

収縮、伸張、弛緩。

とある剣術の団体が、中村先生を招いて行われた『武術のための構造動作トレーニング』に参加。

武術の動きに関する質問を受けて、それに有効なトレーニングを実践する形で進んだが、やった内容は、結果的にいつものトレーニング会でやるメニューだった。
こういう事だろう。
・動作に必要なトレーニングは、動作によって決まる。
・ところが、そもそも動かせていない人がほとんどである。
・従って、まずはそこを動かせるようになるトレーニングから始めるしかない。

さて、この日一番のきついメニューはどれだっただろうか?
『腰割り』?!
『小さい拳骨』?!
『蚊叩き(仮称)』?!

やはりこれだろう。キング・オブ・構造動作トレーニング!
『股割り』

スタートポジションで、きつい。
『力む』が出来ない。
普段の武術稽古で、『リラックス』が出来ないくせに、まさか『力む』も出来ないとは。
『股割り』で、「内転筋を固くして!」と言われて、それが出来ないのだ。
私が骨盤おこしトレーナー認定されたときに言われた課題そのもの。
頑張ります!

縮めるべき箇所を全て、思いきり縮める。
思いっきり力む。力む。力むー!!
これが収縮。
収縮していない、対になる筋肉は、伸張。
で、やめる。
ハァー、ハァー、ハァー。。。
これが弛緩。
全て出来るように。

動作に共通するポイントがある。
・背中をキープ
・腹圧をキープ
・腰を曲げない

トレーニングの難しさは、これらをキープする難しさとも言える。
意識していても出来なかったり、出来ていないことを意識出来なかったり。


講座後、流派に伝わる、三間の間合いを気配なく詰める歩方について、構造動作トレーニングの観点から少し検討した。

私が歩きと階段上りで使っている体の使い方で、より前方への重心移動を大きくすると、言われる動きに近づくのではないかと仮説を立てた。
簡単に書くと、膝の抜き(だけではないですが)で落下しつつ、構造動作トレーニングの姿勢を取り、重心を前に送る。
重心移動の幅が大きければ距離が出るというわけだ。
伝わるところによると、二歩半で三間の間合いを詰めて打ち込むらしい。
とてもそこまでは動けなかったが、出来る範囲で練習を続ければ、気配なく間合いを詰める動きが身に付くのではないかと感じた。

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