手裏剣試行錯誤(水天宮自主稽古会)『真剣味』


久しぶりに参加のSさんと、何はともあれ手裏剣。『打つ』久しぶりの参加となったSさんに、最近の打ち方を紹介するところから。・剣を自分の外にはみ出させない・威力と距離は、重心の移動による重さをのせることで出す・アンダースローは、重心移動を剣に乗せる感覚をつかみやすい

Sさんの感覚で言えば一言、『軽く』ということになります。Sさんもすぐに感覚を取り戻して、手裏剣が綺麗な直打法の軌跡を描いていました。

お互い改めて確認できたこともいくつかありました。・投げると捻れる(投げては駄目)・形をなぞると捻れる(フォームを決めては駄目)

『狙う』この日はSさんの質問から、『狙う』ことについて、自分なりに思っていたものが、口から言葉として出てきました。まだまだ狙い通りに剣が飛ぶわけではありませんが、百発百中を目指す稽古方法として、意識していることがあります。が、長くなりそうなのでまた書きます。


この日は時間差で韓氏意拳のUさんも参加されました。せっかくUさんが来てくださったので話の流れから、カリ、シラット、短刀の稽古へ。「位置に入る」相手の動きに付き合うのではなく、いきたい場所に進んだ結果生じるということ。

「開く、閉じる」言葉にすると「丁度よいところ。」か。剣で言えば中心を保つ感じに近いと思われる。

これらを稽古した後、再び手裏剣をやったところ、変化がありました。この変化は手裏剣が真剣味をおびたという表現が相応しいと思います。少し物騒な表現になりますが、的ではなく相手に向かって飛ぶようになったとも言えます。自分を守りつつ、相手に向かって飛ぶ剣です。


木刀稽古Uさんはこれを伝えようと来ていただいたようです。「剣を含む。」という表現で伝えていただきましたが、毎度のことながら、文字で表現するのが難しい感覚です。光岡先生に聞いた意識を「置く」という感覚で動くと、動いたときや相手と接触したときなに、剣が自分の外にとびださない。

「次の瞬間やられるかもしれない緊迫した状態。」道具がないと無くなりやすい感覚です。道具があっても蔑ろにしやすい感覚です。これを意識できるかどうかは、稽古の丁寧さに繋がります。

「手裏剣も、柔道も一撃必殺の技を追究すべき」次もあると思って放った技と、これで決めると思って放つ技では、質が違うということでしょう。

Sさん、Uさんありがとうございました!!

特にUさんが今回初めて参加されたのは、先日の光岡先生の講座での私の質問を聞いていて、考えられてのことだと思います。そうではないかも知れませんが、このタイミングで教えていただいたことで、大変勉強になりました。あたらめて、ありがとうございました!

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