手裏剣稽古会開催

某剣術団体の代表Oさん企画のクローズドな手裏剣稽古会が開催されました。

今回のブログはいつもと内容が違います。
というのは、先生が私です。
Oさんに手裏剣稽古会の依頼を受けてからは、甲野先生にお話しして新しいヒントを貰ったり、どう教えれば良いかを考えながら練習したり、当日の稽古メニューなどを考えながら過ごしました。(甲野先生に私の手裏剣の腕前を認めてもらったわけではありません。念のため。)

『先生』と呼ばれるのには最後まで抵抗がありましたが、教える立場を引き受けた責任として、これも受け入れた上で、出来る限り伝えていこうと決心しました。

私はこの度の稽古会に目標を2つ設定して臨んでいました。
・全員、手裏剣が刺さるようになること
・手裏剣稽古の仕方を伝えること
最初の稽古でここまで伝えられれば十分です。

と、思っていたのですがさすがに普段剣術の稽古をされているだけあって、進展が早い方が数名いらっしゃいました。
刺さるどころか、何気なく2間半の距離を通す人がでたり、ほぼ同じ場所に連続で刺す人が出るなど、教えていて驚かされる進展ぶりでした。
早々に目的を達成して、練習中気を付けることなどのアドバイスもいくつか伝えるところまでいけました。

自分が練習しているときには特段意識せずにやっていることでも、アドバイスをするつもりで練習を見ているとあらためて見えてくるものもあり、私自身もたいへん勉強になりました。

皆さん熱心に取り組まれたおかげで、稽古会が終盤になるに従って、時間の進む速度があがっていったように感じました。三時間も持つかなぁという不安もありましたが、全く心配なく楽しく過ごしていただけたようで良かったです。

手裏剣稽古の注意点まとめ
『直打法』
・伸び伸び打つこと
・反省は打った後にすること(打つ前に考えすぎない)
これは韓氏意拳のセミナーで学んだ影響が出ていますね。

細かい注意点
・紹介した手の内、構えは参考程度に(形に拘らない)
・自分の体が楽に動けることを優先すること
・体を捻らないこと
・手首をきかせないこと

威力(重さ)と威力
・腕を落とす速度が剣の速度になる
・手のひらの剣の重さを足裏で感じる状態で打つと剣に重さが乗る
・重さは重心の移動を剣にのせる

距離の調整
・打った後の刺さりかたで判断します
 下を向いていれば同じ打ち方で距離を縮めればきれいに刺さります。
 上を向いていれば同じ打ち方で距離を拡げればきれいに刺さります。

刺さりはじめると練習のやめ時がわからなくなるくらい続けてしまいます。


さらに(参加者の皆さまへ)
伝え忘れましたが、手裏剣の稽古をしていなくても、他の稽古を続けた後でまた手裏剣に取り組んでみると、手裏剣に変化が見られることがあります。
手裏剣で会得した動きで、また別の稽古が進展するという好循環がうまれます。
Oさんもまた企画してくださるようです。 (この日、槍の稽古を応用されていたように) 普段の稽古の成果を手裏剣の形で検証するのも面白いと思いますので、機会があればまた参加して下さい。
この度はご参加下さいましてありがとうございました。

また、私に手裏剣を指導していただいた甲野先生、稽古仲間のKさんをはじめ、水天宮稽古でご一緒していただいたS水さん、S原さん、Hさん、Iさん、Uさん他皆さま、お陰さまで無事初回の稽古会を終了出来ました。
ありがとうございました。

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