『不安定な浮木之腿』松聲館技法レポート(最新技速報)

激務のなか、日程が調整できた貴重な日。

高速で行う謙譲の美徳
タックルに有効で、相手とぶつかる手前でロックをかけることにより、エネルギーが相手に伝わるようにする。
やるべきことの原理は何となく伝わってくるのだが、これをやるには精神的にハードルが高い。どうしても相手を気にして、動いてしまいそうだ。

「寄せる側の足を浮かしかけたところに『浮木之腿』をかける。」と言う、
より不安定な状態の『浮木之腿』の説明を聞いて、何故か柔道の崩しのかたちが頭に浮かんだ。
『屏風座り』がうまくいかず、練習後に腰が痛む事があったものが、『浮木之腿』で結果的に『屏風座り』になるようにすれば、腰も痛めずに効果を引き出せるのではないか、と思ったのだ。


柔道の重さをかける崩しを施したその動きに乗ってこられて、『空気投げ』のように投げられる。
甲野先生「これって『空気投げ』みたいでしょ。」
って、空気投げ研究家を相手に『空気投げ』をあっさり決めてくれちゃって、「何やってくれてるんですか!」と笑うしかない。
確かにこれも『空気投げ』の定義に当てはまる。

この日、甲野先生から数日後に控えている新作DVDの撮影に向けて、メニュー案の作成を依頼された。
松聲館の技法研究員として、アシスタントをのぞくと初の正式な依頼であるからして、何とかお役に立てるものをお出ししたい。

<その後:甲野先生に提出したメニュー案を参考にして、DVD撮影が無事行われたとのお知らせをいただきました!>


コメント