『エネルギー回収型の技』松聲館技法レポート(最新技速報)

甲野先生のメルマガ動画撮影で松聲館にいってきた。


いったい何段階進展するのか。

『ヒョウ拳』を用いた『太刀奪り』を受けたが、今までとまるで雰囲気が違う。
絶対的な速さはそう変わっていないと先生は言うが、受けた側は今までよりも速くなったように感じる。
先生に聞くと、余裕が違うらしい。


これまで『太刀奪り』の説明では、「体を回収する」「浮木の腿をおこなう」などの言い方で、少なからず体の感覚に言及していたが、今回の説明では無くなった。
「左手をだし続けておき、相手が動いたら右手を突きだす。」
体はどうすれば良いのかと思ってしまうが、この説明で、先生が体の操作を意識しなくなっているとわかる。
右手をつき出すと『太刀奪り』が終わっているのだ。



もうひとつ、質が変わったのは『払えない突き』だった。
これまでは相手の力も利用して、後方に吹っ飛ばす形になることが多かったが、この日は相手に付いていき、追撃できる形になっていた。
受けた感触から連想したのは、動力を回収して自らのエネルギーとするハイブリッド車のような効率の良い働きだった。
自分で投げたロケットに自分を引っ張っていってもらうようなそんな感じだ。
昔のアニメの話で申し訳ないが、ドラゴンボールで桃白白(タオパイパイ)というキャラクターが、柱だか丸太だかを投げてそれに乗って飛ぶシーンがあったが、私はそのシーンを思い出しながら受けていた。




『払えない突き』でこちらを吹っ飛ばすでもなく、力で押し込むでもなく、ついてこられる感触を是非味わっていただきたい。

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