棒手裏剣『下段からの打剣』

Oさんの好意で利用させていただいている人形町にある稽古場で手裏剣を稽古した。
今回はOさんとHさんが参加出来た。



広背筋が抜けない範囲で動くのは間違いない。

Oさんは以前私が予言した通り、手裏剣と剣術が繋がって面白くて仕方がない状態になったようだ。
夜中の稽古が止まらなくなって、仕事にも支障が出始めているらしい。


しかし私も人のことはいえない。
手裏剣稽古は毎回終電近くまで続けてしまう。やめ時が難しいのだ。
この日は動作術の中島先生が人形町で稽古していて、その稽古終わりの食事にOさんが合流するタイミングと、Hさんがいつもより早めに帰宅するタイミング、それから少し遅れて私が中島先生に合流するタイミングの全てを意図的に逃して、ようやく終わったのは終電が迫った23時過ぎだった。



三間の距離で打っていると直打法の感覚に変化が出始めた。
Oさんから紹介された、まるでこん棒のような木刀?を操る動画を見たのがきっかけはだった。
動く前から剣が手から離れるまで動きやそれに伴う重さの変化を途切れずに感じ取れているか、丁寧に動きを見直してみたのだ。
腕をあげていよいよ打つ動作に入ってからではなく、最初から最後まで丁寧に自分の動きを感じながら打つ。
これがよい。
最近はこのような変化が増えてきている。
何か刺激になるような技や動きを見たときに、それをそのまま真似してその効果を実感するのではなく、それを切っ掛けにして反応した感覚で動くと効果を感じるというものだ。
甲野先生が色々なタイプの人と稽古をする目的はこのような変化が訪れるのを期待してのことなのだろうと思えてくる。



手裏剣が的に刺さる精度は前回とそれほど変わった感じはなかったが、打つ動作の方向性は定まってきた。
背中が抜けないように動くのはもう必須といっていい感覚になってきた。
この感覚に従うと、左の飛距離ものびてきた。


途中、気分転換に下段からの手裏剣を試すとそれをみたOさんにずいぶんと驚かれた。
まだ二間弱の距離でしか刺さらないが、重さはのっている。
下段からの発剣は、感覚では掴んでいるものの、やり方の説明が難しい。
重力に逆らうので直打法を上下逆さまにしたようにはならないのだ。
重さを感じながら剣を運ぶ。
あるところで剣が手から抜けていくのだが、それは水平になりかけるくらいで剣が飛ぶ感じでちょうどよい。


手裏剣は自分のやっている動きにリンクして上達するのが面白い。
そのうち柔道が上達すれば投げ技と手裏剣が繋がってくるかもしれない。

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