構造動作トレーニング-Takahiroラボ-胸郭を立てる

構造動作トレーニングの研究回である『Takahiroラボ』に参加した。

最近は骨盤を『前に倒す』とは言わないようにしているらしい。
『前に』と言われると、無理をして前にポジションを持っていっている感覚になってしまうからだそうで、『立てる』と表現しているそうだ。
実際、骨盤で言えば恥骨を底面にして立たせたポジションが骨盤に着目した場合のニュートラルといえる。
確かに言われてみれば『坐骨結節が後ろから出る』や、『恥骨を前に出す』と言われるよりも、無理して頑張る印象は薄くなる。



正座で骨盤がニュートラルになるポジションをとり、胸郭を立てる。
ここで行う深部感覚トレーニングは、肋骨と肩胛骨に触れてもらうだけの大きな刺激のないシンプルな内容だ。
しかしこの、胸郭の深部感覚を呼び起こすトレーニングを経ると、何となく胴体と認識していた感覚が改められて、胸郭の存在が現れる。


続いて胸郭を立てた状態で、肘を持つだけの、上腕の深部感覚を呼び起こすトレーニングを経ると、上腕に対する意識が濃くなり、腕を挙げる動作が軽やかになる。


自分の体がどうなっているかをはっきり意識できるのと出来ないのとでは、動作の精度に差が出てくる。
軽くなれば体感的にも違ってくる。
構造動作トレーニングは、正しいポジションと動きを体に刻み、自分のものとしていくトレーニングだ。



大阪で『重さを乗せるスクワット』をテーマでセミナーをやったところ、なかなかできる人がいなかったという。
相手の手に遠慮してしまって自ら引いてしまうか、重さをかけようとして寄りかかってしまうのだろう。
これは手のひらが触れていることによる誘いの作用によるものが大きいと考えられる。
解消するアイデアとして、手を触れない位置で一度素振りをしてから、相手に近づき、やはり手が触れないように相手の手のひらを少しだけ下に構えてもらった上で、素振りと同じようにしゃがんでいくと良いのではないかと提案した。
これで少しはできる人が増えると思うがどうだろうか。



セミナー後は居酒屋で食事会。
酔った席での話だが、中村先生が名古屋で私を呼んで武術稽古会を開いてみたいと言う。
じつに楽しそうだが、家族を置いて遠出は難しいと言ったところ、家族で来て奥さんと子供たちは中村よし子先生と子供たちとで遊んでもらえばどうかと提案された。
その手があったか!というか、その手は沖縄旅行で使っていた。
しかしあのときは家族をホテルに置いて稽古に行っていたが、今回は違う。
家族旅行なので旅費も宿泊費もこちらで持てて、あとは会場と日程と言うことになる。
話はここまでだったが、来年どこかで実現するかもしれません。

コメント