『佐野史郎×甲野善紀』対談

『佐野史郎×甲野善紀』対談が代官山の『晴れたら空に豆まいて』で行われた。

佐野さんは自分も驚くようなヘンな演技をしたいという。佐野さんと会話をしていると急に「今みたいに台詞を言いたい。」と言われる。
なるほど甲野先生の術理に興味を持つのもうなづける。甲野先生の言う「ためない、ねじらない、うねらない。」動きが、佐野さんが考える演技にも通じるのだと感じた。
佐野さんはドラマで実際に甲野先生の技を使ってたり、台詞を覚えないまま舞台に出てときに雑誌に模した台本を開いて台詞のページを一発で引き当てたり、生きている人が幽霊に見えたり、ヘンで面白くて役者を楽しんでいる方だった。


会場には各界の著名な方が来られていて豪華な対談だった。
なかでも格闘家の菊田早苗さんと井上さんが甲野先生の技を体験していた場面は見ごたえがあった。
お二方とも格闘技音痴のわたしでも見たことがあるほどの一流選手でありながら、他分野の良いところを積極的に体験しようとする姿勢で取り組まれていて、甲野先生がいまなお進化し続けていることに深く感心されていたのが印象的だった。
当日は甲野先生も駆け足で技を紹介されていたので、今後も継続して交流されることを期待したい。
菊田早苗さんのブログ



懇親会では甲野先生から『辰巳返し』ができる人と紹介されたこともあって、興味を持たれたかたと説明しながら稽古したりして過ごした。
力士のかたにはわたしもさいきんできるよ最近できるようになったばかりの『人間鞠』を説明したが、この動きは成功失敗がハッキリしているので伝えかたが難しかった。
主に(たぶん)腿裏の筋肉に反射が起きて跳ね返る姿勢になるようにしつつ、跳ね返るまで落下に任せるのがやり方なのだが、落下に任せるところでつい力を入れてブレーキをかけた上にそこから力を入れて立ち上がってしまうようだ。

もう少し説明を考えておきたい。『辰巳返し』のようにはいかないと思うが誰でも出来るようになるやり方か、改善ポイントがハッキリわかるような検証方法があればできる人はもっと増えるはずだ。


また機会があれば力士のかたとも練習したい。

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