松聲館の技法レポート『撃たれて死ぬ』

夜間飛行から発行中の甲野先生のメルマガ動画撮影に松聲館へ。

撮影の度に新しい質の動きに驚かされているが、この日はいつもの2倍驚かされた。

全く質の異なる二種類の動きでそれぞれどうしようもなくやられてしまうという体験は初めてだった。
二種類のうち一つはまだ甲野先生が公開出来ないということで詳しくは書けないが、受けた感触だけ言えば『甲野先生がかつてないほどしっかりして、こちらの抵抗を受け付けなくなる。』と表現できる。
もう一方は、名古屋の山口先生との稽古から始まった『撃たれて死ぬ』と言われる質の動き。
感触から先に言うと『甲野先生の動きに合わせるように、こちらの力が抜けて抵抗出来なくなる。』と表現できる。
甲野先生は後ろから突然『撃たれて死ぬ』動きを内観的にするのだが、タイミング的には、先生を貫通した同じ弾にこちらも撃たれたように何も出来なくなってしまう。

現在非公開の一つめの動きをわたしもやってみたところ、先日動きの質が大きく変わった『人間鞠』との関連を感じることが出来て、私も動きの質がさらに変わって来そうだった。
二つ目はちょっと真似のしょうがない。
私が真似することに意味は無いのかもしれない。
『死んだつもり』や『必死』と、『撃たれて死ぬ』は違うものだ。
受けていて両者が違うのはわかるが、わたしがやるときにこれらを区別するのは難しい。
想像してから動くのとは違う気がするが、想像してからでないと動けない。
体が変わって理解できる日が来るかもしれないくらいに思っておこう。

わたしがどのようにやられているか、夜間飛行から発行している甲野先生の動画付きメルマガで確認していただくか、各地で開催している甲野先生の講座で参加者の方々が受けているのを確認していただきたい。
そして、興味がわいたらぜひ一度実際に受けていただきたい。

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